“他様”のいろいろな読み方と例文
旧字:他樣
読み方割合
ひとさま40.0%
ほかさま40.0%
はたさま10.0%
よそさま10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『これ、お作や。御辞儀しねえかよ。其様そんな他様ひとさまの前で立つてるもんぢや無えぞよ。奈何どうして吾家うちの児はう行儀が不良わるいだらず——』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
所が今日はお前様の身体からだけがれてゐるから、他様ほかさまはお出でがない、そこでつて来ましたぢや。
「はい、もうお蔭様で老夫おやじめ助かりまする。こうして眼も見えませんくせに、大胆な、単独ひとりで船なんぞに乗りまして、他様はたさまに御迷惑を掛けまする。」
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ただしそれでもえさの足りない時は、まず女房の前へ手をついて謝まるんだ。他様よそさまの大切なお娘ごの玉のごときお身体からだを自由にいたし申訳はありません。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)