“よそさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
他所様40.0%
他家様20.0%
他様20.0%
他樣20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
警察ぢや馬鹿だと思つて許して下すつても、他所様よそさまのお子供衆を片輪にして私がこれは馬鹿ですからと済ましてはをられません。馬鹿だからこそなを私はあの親御さんに顔が上りません。
白痴の母 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
また、うっかり、下の縁側を卯の花が、葉をからんだ白い脚が、寝衣ねまきすそいて寝みだれ姿で寝床からと……その様子が、自分勝手の胸にあった。ただし、他家様よそさまのお惣菜を、豆府殻うのはな、は失礼だ。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ただしそれでもえさの足りない時は、まず女房の前へ手をついて謝まるんだ。他様よそさまの大切なお娘ごの玉のごときお身体からだを自由にいたし申訳はありません。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
入れ過ぎて、菊屋さんから、二年越し融通ゆうづうして頂きました。他樣よそさまよりは利息も安く廻して下すつたのに、無盡で五十兩といふ金が入つたのを、默つては居られません