“ひとさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
他人様48.7%
人様23.1%
他様10.3%
人樣7.7%
他人樣5.1%
他人2.6%
他樣2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たヽつてる御方おかたがあつてさるのかも知らんけれど、あれでは今に他人様ひとさまの物に手を掛けて牢屋ろうやへ行く様な、よい親の耻晒はぢさらしに成るかも知れん。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
どっちの場合も、人様ひとさまのおかげをもって、どえらい傍杖的そばづえてき被害をくらおそれが十分に看取かんしゅされたものだから、どうして落付いていられようか。
他様ひとさまの眼を明るくして上げたいというわたしの心ばかりの功徳くどくのつもりでございますよ。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
うぬ勝手かつてにな、人樣ひとさま迷惑めいわくけるもんぢやねえ。うめるな、かならずうめるな。やい、こんなへえれねえぢや、ちやんとははせねえ。ひげにたゝつくれるぞ、さあ、へえれ。ほねひろはい、やつこ
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此方こちら此通このとほりつまらぬ活計くらしをしてれば、御前おまへゑんにすがつてむこ助力たすけけもするかと他人樣ひとさま處思おもはく口惜くちをしく、我慢がまんではけれど交際つきあひだけは御身分ごみぶん相應さうおうつくして
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私の家は、私と、細君かないと、それから弟が一人あって、その弟は、今度の戦役に従軍して、金鵄きんし勲章ももらっておりますが、べつに他人ひとさまから、家庭のことを
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一人ひとりとして他樣ひとさまむすめなどに、こだはるものはなかつたのである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)