“盡”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
つく39.0%
34.0%
こと/″\10.0%
ことごと7.0%
つき5.0%
つくし1.0%
こと/\1.0%
じん1.0%
つけ1.0%
づく1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きに病氣びやうきとばかりおもひぬれば、よしらうかぎりもなくいたましくて、醫者いしやにかゝれの、くすりめのと悋氣りんきわすれて此事このことこゝろつくしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あかつきころになつてやうやみづきたので、二人ふたりそのなかり、いま何處いづく目的めあてもなく、印度洋インドやう唯中たゞなかなみのまに/\漂流たゞよつてるのである。
しばらくすると、毛蟲けむしが、こと/″\眞白まつしろてふになつて、えだにも、にも、ふたゝ花片はなびららしてつてみだるゝ。幾千いくせんともかずらない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
理窟が文學に非ずとは古今の人東西の人ことごとく一致したる定義にて、若し理窟をも文學なりと申す人あらばそれは大方日本の歌よみならんと存候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
「あかんも何もないよ。話し度くてももう種はつきてしまつた。たゞ遺憾々々と繰返しまして、扨てその遺憾はあるにはあるが……」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
すくひ出し申上候處其事私しへうたがかゝり夫は/\誠におそろしき責苦せめくを受候御事詞にも筆にもつくしがたく斯樣かやうの儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
てい全體ぜんたいこと/\金屬きんぞくもつ構成こうせいせられ、觀外塔くわんぐわいたふ上甲板じやうかんぱん兩舷側りようげんそくはいふまでもなく、舵機室だきしつ發射室はつしやしつ艇員居室等ていゐんきよしつとう、すべて一種いつしゆ堅強けんきようなる裝甲さうかうをもつて保護ほごされて
みじかしとくらこゝろ如何いかばかり長閑のどけかるらんころ落花らくくわの三ぐわつじんちればぞさそあさあらしにには吹雪ふゞきのしろたへ流石さすがそでさむからでてふうらの麗朗うら/\とせしあまあがり露椽先ぬれゑんさき飼猫かひねこのたまかるきて首玉くびたましぼばなゆるものは侍女こしもとのお八重やへとてとし優子ゆうこに一おとれどおとらずけぬ愛敬あいけう片靨かたゑくぼれゆゑする目元めもとのしほの莞爾につこりとして
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ヂュリ なみだ創口きずぐちあらはしゃるがよい、そのなみだころにはロミオの追放つゐはうくやわしなみだ大概たいがいつけう。そのつなひろうてたも。
「成程ね、十二支と江戸名所づくしだ」