“つくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツクシ
語句割合
筑紫59.3%
土筆34.6%
竺紫1.2%
土筆草1.2%
1.2%
1.2%
衝石1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう点で、いまは宮崎龍介みやざきりゅうすけ氏夫人であるもとの筑紫つくしの女王白蓮びゃくれん女史の燁子あきこさんは幸福だ。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この方面においては、北は津軽の十三潟じゅうさんがた、秋田の八郎潟から、南は筑紫つくし香椎かしい潟、宗像むなかたに及んでいる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ああ四十年のむかしわれはこの細流のほとりに春は土筆つくしを摘み、夏は蛍をちまた赤蛙を捕へんとて日の暮るるをも忘れしを。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
私たちも一面に蒲公英たんぽぽ土筆つくしの生えている堤の斜面に腰を下して、橋の袂の掛茶屋で買ったあんパンをかたみに食べた。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
かれここに天の日子番の邇邇藝の命、天の石位いはくらを離れ、天の八重多那雲やへたなぐもを押し分けて、稜威いつ別き道別きて一〇、天の浮橋に、浮きじまり、そりたたして一一竺紫つくし日向ひむかの高千穗のじふるたけ一二天降あもりましき。
其地そこより遷りまして、竺紫つくしの岡田の宮に一年ましましき。
この御世に、竺紫つくしの君石井いはゐ、天皇の命に從はずしてゐや無きこと多かりき。
じき下には、地方裁判所の樺色かばいろの瓦屋根があって、その先には道庁の赤煉瓦、その赤煉瓦を囲んで若芽をふいたばかりのポプラが土筆草つくしのようにむらがって細長く立っていた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
彼は毎日、汚れた浅黄の手拭で頬冠りをして、使い古した、柄に草木の緑色が乾着いている、刃先の白いつくしを担いで、鉈豆煙管なたまめきせるきざみ煙草を燻しながら、芋蔓の絡んでいそうな、籔から籔と覗き歩いた。
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
ついで九月始めて肺患にかかり後赤十字社病院に入り療養をつくしかいもなく今年二月一日に亡き人の数には入りたりとぞ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
即ち単に「突く衝石つくし」という以外に、更に第二の系統に属する「ぐ」という趣旨が添加していたからだと信ずる。