“つくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツクシ
語句割合
筑紫58.8%
土筆35.0%
土筆草1.3%
1.3%
1.3%
竺紫1.3%
衝石1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここにありて筑紫つくしやいづく白雲しらくも棚引たなびやまかたにしあるらし 〔巻四・五七四〕 大伴旅人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「白蓮」は藤原氏の娘なり「王政ふたたびかへりて十八」の秋、ひむがしの都に生れ、今は遠く筑紫つくしはてにあり。
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
今日も終日雨だった。昼間雨をおかして「沖」の方へ土筆つくしを摘みに行った。桜も柳もポプラも若葉になろうとしていた。
大仏殿の屋根から生駒山いこまやまの方見てますと、「この前わらび土筆つくしたんと採ったわなあ、姉ちゃん」いうて
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
じき下には、地方裁判所の樺色かばいろの瓦屋根があって、その先には道庁の赤煉瓦、その赤煉瓦を囲んで若芽をふいたばかりのポプラが土筆草つくしのようにむらがって細長く立っていた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
彼は毎日、汚れた浅黄の手拭で頬冠りをして、使い古した、柄に草木の緑色が乾着いている、刃先の白いつくしを担いで、鉈豆煙管なたまめきせるきざみ煙草を燻しながら、芋蔓の絡んでいそうな、籔から籔と覗き歩いた。
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
ついで九月始めて肺患にかかり後赤十字社病院に入り療養をつくしかいもなく今年二月一日に亡き人の数には入りたりとぞ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
この御世に、竺紫つくしの君石井いはゐ、天皇の命に從はずしてゐや無きこと多かりき。
其地そこより遷りまして、竺紫つくしの岡田の宮に一年ましましき。
即ち単に「突く衝石つくし」という以外に、更に第二の系統に属する「ぐ」という趣旨が添加していたからだと信ずる。