“鉈豆煙管”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なたまめぎせる78.6%
なたまめきせる21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卯平さん、あんた、なにしとるか、と彦太郎はもう草の上に坐りこんで腰から鉈豆煙管なたまめぎせるを取り出し、雁首がんくびにきざみをつめながらいた。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
鉈豆煙管なたまめぎせるむようにくわえながら、枝を透かして仰ぐと、雲のからんだ暗い梢は、ちらちらと、今も紫の藤が咲くか、と見える。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
皮製で財布のような恰好かっこうをした煙草入れに真鍮しんちゅう鉈豆煙管なたまめきせるを買ってもらって得意になっていた。
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
やけに、鉈豆煙管なたまめきせるで、煙をふかす。イワも、無言で、ワラジを編む。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)