“水煙管”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずぎせる83.3%
みづぎせる16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小指の爪をおそろしく長くのばしてあるあるじ李鴻章りこうしょうは、赤い房のついている水煙管みずぎせるをくわえながら、花梨卓かりんたくひじをついて、女の顔の白さに、眼をほそめてた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
龍頭瓶りゅうとうへいだの、ぎょくの文鎮だの、青貝の戸棚だの、大理石の硯屏けんびょうだの、剥製の雉だの、恐るべき仇英だのが、雑然とあたりを塞いだ中に、水煙管みずぎせるくわえた支那服の主人が
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
すると其処にはどう云ふ訳か、あると思つた窓がなくて、緞子どんすの蒲団を敷いた紫檀したんの椅子に、見慣れない一人の外国人が、真鍮の水煙管みづぎせるくはへながら、悠々と腰を下してゐた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)