“肱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひじ87.2%
ひぢ11.6%
かいな0.6%
かひな0.3%
ヒヂ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右手のひじを、顔と顔のあいだへあげたのは、いうまでもなく、居合の身がまえで、手練の一さつを見せようかという意思の表示である。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
云つしやるなとひぢを張ば理左衞門大いに怒りヤイおのれ役人にむか再應さいおうの口こた不屆ふとゞきな奴ソレしばれと差※さしづをなすに三五郎は理左衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
主君である人の、かいなまくらにしてをながめたつき、髪のこぼれかかった額つきが貴女きじょらしくえんで、西の対の夫人によく似ていた。
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
これにいひけるは、たとひこの身重くして動くあたはずともかゝるもちゐにむかひては自在のかひな我にあり 一〇六—一〇八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ヒザが、ヒヂが、オモムろに埋れてゐた感覚をとり戻して来るらしく、ヒトの頭に響いて居るもの——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)