“隻肱”の読み方と例文
読み方割合
かたひじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人をそれを聞くとテーブルへ隻肱(かたひじ)をついてそれで頬を支えながら、こくりこくりとやりだしたが急に眼を開けて云った。
萌黄色の茎 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
主翁(ていしゅ)はしかたなくあがった。玄関の火鉢(ひばち)の傍には一人の書生がいて、それが火鉢に隻肱(かたひじ)を突いて睡(ねむ)っていた。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
軽い淡白な気もちを持っている小鳥のような女が、隻肱(かたひじ)を突いて机の横に寄りかかってじっと耳を傾け、玄関の硝子戸(ガラスど)の開(あ)く音を聞きながら、己の帰るのを待っている容(さま)が浮んで来た。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)