“隻眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきがん50.0%
かため33.3%
めつかち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それなので、今後の維持のためには、どうあってもあの隻眼せきがんを押してまで、津多子様は再び脚光を浴びなければならなくなったのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
高い額と、高く長い鼻と、せばまつた眉の下でぢつと物を見入る大きな隻眼かためとを持つた彼れの顏は、その日は殊更らに緊張してゐた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
母親おふくろ父親おやぢ乞食こじきかもれない、おもてとほ襤褸ぼろげたやつ矢張やつぱりれが親類しんるゐまきで毎朝まいあさきまつてもらひにびつこ隻眼めつかちのあのばゝなにかゞれのためなんあたるかれはしない
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)