“めつかち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眇目55.0%
片眼25.0%
片目5.0%
盲目5.0%
眈目5.0%
隻眼5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
跛足で眇目めつかちで、自分の身體一つしか持つてないこの男が、名主の祕藏娘に懸想けさうするとは、物事が少しどうかして居ります。
先頭さきに立つた片眼めつかちの男が、庭の米俵を指しながら、かういふと、あとに続いた人達はわいわいわめはやした。
「今いなないたのは、あすこにゐる馬のやうだが、あいつ片目めつかちだね。」
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
ところがあなたの眼はヷルカンを見てゐる——正眞正銘しやうしんしやうめいの鍛冶屋で、色が黒くて、肩幅の廣い。おまけに盲目めつかち跛足びつこときてる。
痘痕あばたでも眈目めつかちでもなく、どこか美しくさへある女ですが、何んとなく冴えない顏で、目鼻立の端正なのが、反つてこの女の魅力を傷つけてゐると言つた感じのお磯です。
母親おふくろ父親おやぢ乞食こじきかもれない、おもてとほ襤褸ぼろげたやつ矢張やつぱりれが親類しんるゐまきで毎朝まいあさきまつてもらひにびつこ隻眼めつかちのあのばゝなにかゞれのためなんあたるかれはしない
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)