トップ
>
片眼
>
めつかち
ふりがな文庫
“
片眼
(
めつかち
)” の例文
表を通る
襤褸
(
ぼろ
)
を下げた奴が矢張己れが親類まきで毎朝きまつて貰ひに來る
跣跋
(
びつこ
)
片眼
(
めつかち
)
の彼の婆あ何かゞ己れの爲の何に當るか知れはしない
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
先頭
(
さき
)
に立つた
片眼
(
めつかち
)
の男が、庭の米俵を指しながら、かういふと、
後
(
あと
)
に続いた人達はわいわい
喚
(
わめ
)
き
囃
(
はや
)
した。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
腕力で侮辱を与へようとしたもんだから、梅子さんも非常に怒つて、松島を
片眼
(
めつかち
)
にしたんださうな、其れを
宅
(
うち
)
の先生が何か関係でもあつて、
左様
(
さう
)
させたやうに言ひ触らして
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
私たちは、そのたつた一つの眼が
片眼
(
めつかち
)
なのだとは思ひませんでしたし、それから古い修道院の廊下を眼が飛ぶのでもなければ、彼等の身體から拔け出してさまよふのでもないと考へました。
青い眼
(旧字旧仮名)
/
ギヨーム・アポリネール
(著)
母親
(
おふくろ
)
も
父親
(
おやぢ
)
も乞食かも知れない、表を通る
襤褸
(
ぼろ
)
を下げた奴がやつぱり己れが親類まきで毎朝きまつて
貰
(
もら
)
ひに来る
跣跋
(
びつこ
)
片眼
(
めつかち
)
のあの
婆
(
ばば
)
あ何かが己れの為の何に当るか知れはしない
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“片眼”で始まる語句
片眼鏡