“喚”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
わめ60.7%
22.8%
おめ5.9%
2.9%
おら1.2%
よば1.0%
さけ0.9%
わっ0.7%
ワメ0.7%
0.5%
(他:15)2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“喚”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語48.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
窓近くにいた誰かがわめくのをきっかけに、窓外の闇をすかして、銀幕を張ったような大雨が沛然はいぜんと降り下りました。
赤耀館事件の真相 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「まア、きたないわ」と紅子べにこわめいた。「お膳の下から出すものよ。夜店よみせでバナナを買ってきたんでしょう」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
で、原稿を受取ると、その場ですぐ読み出したが、詩があまりよく出来てゐるので、急に居ずまひを直しながら、執事をんだ。
従って一方ではやたらにその真似まねをすることを戒め、他の一方ではまたこの方法をもって児を隠す神をんだものと思う。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おめきながら、馬の蹄をあげて、だだだだっと、橋板を踏み鳴らして、張飛のそばへ迫りかけた。張飛はくわっと口をあいて、
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——すわや」と、太史慈はよろこび勇んで、手勢の先頭に立って壕橋ほりばしを駈け渡り、西門の中へどっとおめき込んだ。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此の怨み晴れやらぬものと思へと狼の吠ゆるが如くめき立つるを、何を世迷言よまひごと云ふぞ、とあざ笑ひつ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
善ニョムさんは、泣声になってめいた。いやだ、いやだ——青い麦の芽達が、頭を振りながら、善ニョムさんの眼前に現われて来た。
麦の芽 (新字新仮名) / 徳永直(著)
黒松の葉がひに光る小糠星こぬかぼし風のおらびをは消えにける
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
黒松の葉がひに光る小糠星こぬかぼし風のおらびをは消えにける
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
錦木を娘の家の門に立てた東人あずまびととは別で、娘の家のまわりを、自身名と家とをよばうてとおる。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
我等なほ少しく先に進める時、マリアよ我等の爲に祈り給へとよばはりまたミケーレ、ピエル及び諸〻の聖徒よと喚ばはる聲を我は聞きたり 四九—五一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
——その声たとえば打ち殺さるる犬等の、ゆらめき漂う煙にも似し悲鳴のごとく、またたとえば直ちに腸を引きさかるる人間のさけぶに似たり。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
中席十日を限ってさらに御礼興行つかまつりますれば、銀座柳も蘇る今日、昔恋しい三遊柳、当時の繁昌さけばしめたまえと、新東京の四方様方に
寄席行灯 (新字新仮名) / 正岡容(著)
精一杯にこう言って、あとはわっと泣き出すのをこらえるために、ワナワナと肩が揺れるのが見えます。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
群集の中からわっときの声を揚げるものがありました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
又、さう言ふ芸能の代表者の背後には、幾千万のみじめらしい芸の乞士が、古い歴史を負うて、おなじく古き世より持ち伝へた芸能に、ワメき、踊り、狂うて居たのであつた。
文芸の力 時代の力 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あの声は残らず、おれをいとしがつて居る、半泣きのワメき声だつたのだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかるに天皇、吉備きび海部あまべあたえの女、黒姫くろひめという者が美しいとお聞き遊ばされて、し上げてお使いなさいました。
この日向よりし上げたまへる髮長かみなが比賣は、天皇の大御所みもとに請ひ白して
皆が、大きなオラび声を、挙げて居たつけな。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
皆が、大きなオラび聲を、擧げて居たつけな。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
……丹波の五女をして、掖廷に納る。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
……丹波の五女をして、掖廷に納る。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
どれほど長く狼と共に棲んだか解らぬが、四肢であるく事上手なと生肉を嗜むところから見ると習慣の久しきほとんど天性と成したと見える、孤児院に養われて後も若き狗様いぬよううなるなど獣ごとき点多しと載せた。
月丸は原来心たけき犬なれば、そのまま虎にくってかかり、おめき叫んで暫時しばしがほどは、力の限りたたかひしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
叫絶きょうぜつかん、これは唐風からふう彼国かのくにの表情表現法で、わが国の春語のごとく、くとはいわない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かん 始めて出で来たるも
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さけびしたくなる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
刑は公法なり、科の次第を幟に記し、其とがよばわる事、世に是を告て後来こうらいの戒とせんが為なれば、諸人慎んで之をうけたまわらん条、勿論なり。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
「りんよ、りんよ、權平ごんぺい權平ごんぺいよ、りんよ、權平ごんぺいかたな寄越よこせ、かたな寄越よこせ、かたなを。」とよびかけたが、權平ごんぺいも、りんも、寂然ひつそりしておとてない。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ちょうど此方こっちの御飯が済んで台所を片付けておりましたら何だか大原さんのお家の方でゴタゴタする声が聞えますからちょいと駈出してのぞきましたところ、あのお代さんがおおきな声を揚てなくやらわめくやら、その内にどうしたか吃逆しゃっくりを始めて泣くのと吃逆と一緒でどんなに面白うございましてしょう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
静かに歩を移して、もう少しでとおりへ出ようとする、二けん幅の町の両側で、思いも懸けず、わッ! といって、動揺どよめいた、四五人の小児こども鯨波ときを揚げる。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
カン一トシテカエラズ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
結婚の遂行は条件として、戦争とおなじく「霊争モノアラソひ」を要した古代には、名のり・ばひにすら、憤りを鎮めるうたが行はれたのである。