“後来”のいろいろな読み方と例文
旧字:後來
読み方割合
こうらい61.5%
これから7.7%
あとき7.7%
こののち7.7%
すえ7.7%
のちのち7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刑は公法なり、科の次第を幟に記し、其とがよばわる事、世に是を告て後来こうらいの戒とせんが為なれば、諸人慎んで之をうけたまわらん条、勿論なり。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
従来これまでもお前を世話した、後来これからも益世話をせうからなう、其処そこに免じて、お前もこの頼は聴いてくれ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
月の前おのれ消えつつ飛ぶ雲の後来あときたるの空のすずしさ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「よろしい、よろしい」と、西宮はうなずきながら、「平田の方は断念おもいきッてくれるね。私もお前さんのことについちゃア、後来こののち何とでもしようから」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
そんなことをいった人に後来すえをみせて。赤い顔をさせておやんなさい。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
後来のちのちきつと思中おもひあたるから、今夜の事を忘れるなとお言ひの声も、今だに耳に付いてゐるわ。私の一図の迷とは謂ひながら何為なぜあの時に些少すこしでも気が着かなかつたか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)