“後姿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしろすがた87.2%
うしろつき7.0%
うしろで3.5%
うしろ1.2%
うしろかげ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ら降(おり)たつ後姿(うしろすがた)見送(みおく)る物(もの)はお八重(やへ)のみならず優子(いうこ)も部屋(へや)の障子(しようじ)細目(ほそめ)に明(あ)けて言(い)はれぬ心〻(こゝろ/\)を三郎(らう)一人(ひとり)すゞしげに行々(ゆく/\)吟(ぎん)ずる詩(からうた)きゝたし
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一刷(ひとはけ)黒き愛吉の後姿(うしろつき)、朦朧(もうろう)として幻めくお夏の背(そびら)に蔽(おお)われかかって、玉を伸(の)べたる襟脚の、手で掻い上げた後毛(おくれげ)さえ、一筋一筋見ゆるまで、ものの余りに白やかなるも
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その後姿(うしろで)に、薫(く)ゆらすとみえた、紫煙(シガア)のけむの一片。それが白い。ぽんと、抛(な)げすてられたその殻。地におちて、なほ燻(いぶ)る余燼。
雪 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
西日には蟶(あげまき)むきて居るならし後姿(うしろ)気(け)ぶかき四五の女童(めわらは)
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
まだその後(あと)があるかも知れないと思ったせいか、何気なく後姿(うしろかげ)を見送っていると、大きな黒松の根方(ねがた)のところへ行って、立小便(たちしょうべん)をし始めたから、急に顔を背(そむ)けて、どてらの方を向いた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)