“背後姿”の読み方と例文
読み方割合
うしろすがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あしの長いおやじに似た秋彦は、また、鄭重ていちょうに頭を下げた。民さんと村さんは用件の話が済むと、したしい背後姿うしろすがたを見せてもどって行った。
生涯の垣根 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
その三品みしなを新聞紙に包んで押収した係官の一行の背後姿うしろすがたを、区長も、青年も土のように血の気をうしなったまま見送っていた。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
謙作は背後姿うしろすがたかったが、い女だなと思ってちょっとその容貌きりょうに引きつけられた。と、洋服の男が顔をあげた。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)