“好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
30.6%
28.5%
14.4%
この6.0%
すき5.9%
2.4%
ずき1.6%
よし1.5%
このみ1.3%
いい1.0%
1.0%
よしみ0.7%
いゝ0.6%
よき0.4%
よい0.4%
よく0.4%
ごの0.4%
よか0.2%
うま0.2%
こう0.2%
すか0.2%
よみ0.2%
かう0.1%
0.1%
えゝ0.1%
このめ0.1%
ごのみ0.1%
0.1%
よろ0.1%
エヽ0.1%
ハオ0.1%
0.1%
0.1%
よさ0.1%
ええ0.1%
このん0.1%
すきな0.1%
すく0.1%
すつ0.1%
すゝ0.1%
みよ0.1%
よう0.1%
よけ0.1%
エエ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
Samuel Butler の書いた物によると、彼は日頃「出来のい、ちやんと保存された、四十シリング位のレムブラント」
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(あなたは春陽会しゅんようかいへいらしって? らしったら、今度知らせて頂戴ちょうだい。あたしは何だか去年よりもずっとさそうな気がしているの)
文放古 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから、おじいさんは、それは、またさむがりでありました。けれど、こうしたむずかしやのおじいさんでも、子供こどもきでした。
ものぐさじじいの来世 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このむが故に山口惣右衞門始め三人の頼みに因て藤五郎兄弟並びに伴建部の夫婦ども上下じやうげ六人を我が家に連歸つれかへり何くれとなく厚く周旋せわ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ぢや、ねいさんは何方どちらすきだとおつしやるの」と、妹は姉の手を引ツ張りながら、かほしかめてうながすを、姉は空の彼方あなた此方こなたながめやりつゝ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
田舎者「宿屋の番頭さんは物の間違にならん様にするが当然あたりまえで、わしが目で見て証拠が有るので、なに間違えばえ、わし脊負しょって立つ」
小児せうにの如くタワイなく、意気地いくぢなく、湾白わんぱくで、ダヾをこねて、あそずきで、無法むはふで、歿分暁わからずやで、或時あるときはおやま大将たいしやうとなりて空威張からゐばりをし
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
三兩出て博奕友達ばくちともだちよしみだと言てひらに頼む故おれ詮方無せんかたなやいて仕舞てほねは利根川へ流したに相違は無いぜこれサ段右衞門今此彌十に顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
風俗ふうぞく派手はででない、をんなこのみ濃厚のうこうではない、かみかざりあかいものはすくなく、みなこゝろするともなく、風土ふうどふくしてるのであらう。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
渺々乎びょうびょうことして、あしじゃ。お婆さん、いい景色だね。二三度来て見た処ぢゃけれど、この店の工合がいせいか、今日は格別に広く感じる。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わざわざ遠廻りしてまで他所よその風呂へ行くといった様に、いきおい、それはきのことではあるけれど、噂で持ちきっていたものである。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
親戚しんせき朋友ほうゆうの注意すべきことなり。一度ひとたび互に婚姻すればただ双方両家りょうけよしみのみならず、親戚の親戚に達して同時に幾家のよろこびを共にすべし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
土地とちにて、いなだは生魚なまうをにあらず、ぶりひらきたるものなり。夏中なつぢういゝ下物さかなぼん贈答ぞうたふもちふること東京とうきやうけるお歳暮せいぼさけごとし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ゆづる者ならんと思はれ何所迄どこまでも家來の體に取扱とりあつかはれしは實に特別とくべつ慈悲じひと云べきを却て主税之助は是をよき機會しほなりと藤五郎をはいして實子すけ五郎に家督かとく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いゝえ、かあさま何にもつかひ道を考へちやないの、だから買つてやりますよ、本たうによいこと、かあさまよろこますかネ
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
上邸かみやしきと違ってお長家ながやも広いのを頂戴致す事になり、重役の気受けも宜しく、男がよくって程がいから老女や中老までもめそやし
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一体うなんだ。あの女を貰ふ気はないのか。いぢやないかもらつたつて。さうごのみをする程女房に重きを置くと、何だか元禄げんろく時代の色男の様で可笑しいな。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ですがたった一つ悪い事にはあの年になっだ女の後を追掛る癖が止みませんから私しは時々年に恥ても少しはつゝしむがよかろうと云いました
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
此村あたりの娘にはこれ程うまい話はない。二人は、白粉やら油やら元結やら、月々の入費を勘定して見たが、それは奈何に諸式の高い所にしても、月に一圓とはかゝらなかつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
そこに裁判官のペップが来ていたのは何よりも僕にはこうつごうです。僕は椅子いすにかけるが早いか、刑法第千二百八十五条をしらべる代わりにさっそくペップへ問いかけました。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
先生とこう飲んでいるとわしでも四十年しじゅうねんも前の情話いろばなしでも為てみたくなる、先生なら黙っていてくれそうに思われるだ。島中しまじゅう先生をすかんものは有りましねえで。お露やわしを初め
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
神はわがその王宮を、近代ちかきよに全くためしなき手段てだてによりて見るをよみしたまふまで、我をその恩惠めぐみにつゝみたまへるなれば 四〇—四二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
流水りうすゐあにこゝろなからんや。ことばかはすと、かくさずつた。おかうちやんのかたところによれば、若後家わかごけだ、とふ。若旦那わかだんなおもつぼ
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「鯨ん鼻んぼねですたい。輪切がえらかもんな。そりゃ珍らしか。いとんなはるなら送らせまっしう。うむむ、後で連れてう。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
えゝえゝ。遠慮はやめやめ。氏のかみづきあひぢやもん。ほい又出た。おれはまだ藤氏の氏上に任ぜられた訣ぢやなかつたつけな。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
つまをおさいといひ、俳名を翠仙すゐせんといふ、夫婦ともに俳諧をよく文雅ぶんがこのめり。此柏筵はくえんが日記のやうに書残かきのこしたるおいたのしみといふ随筆ずゐひつあり。
と朝から晩まで食ごのみくい草臥くたびれれば、緞子どんすの夜具に大の字なりの高枕、ふて寝の天井のおしに打たれて、つぶれて死なぬが不思議なり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「うん。またぐなるさ。あ、雨ってきた。草少し屋根やねさかぶせろ。」
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「お前たちが選考してよろしい。おれには今、これという心当りがない」と、一任するという意味でした。(註『九条武子夫人』、一四九頁)
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
エヽエヽ。遠慮はやめやめ。氏上づきあひぢやもの。ほい又出た。おれはまだ、藤原の氏上に任ぜられた訣やぢあ、なかつたつけの。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ハオ※」と人ごみの中から狼の吠声のような声が出た。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
ことわざにも——キ人ノナンハ人ミナ惜シミ、好悪ニワザワイナキハ人ミナイブカル——とある通り、天の救いといえるものか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ンヤデヤなア、ユギゲデセエ、ニシゴト日當ひあダりの屋根ヤネサ干すエネればタコエそがしグテ、オド晝間シルマまでタコ掻廻カマして、それガラ田畔タノクロサあがテせ、ママ
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
しかし私は決して真夜中には下へ降りなかった——たとえ、人のよさそうな婆さんでも何だか空怖しい気がしておりる気になれない。婆さんの頭は白髪しらがである。
老婆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ええええ。遠慮はやめやめ。氏上づきあいじゃもの。ほい又出た。おれはまだ、藤原の氏上に任ぜられたわけじゃあ、なかったっけの。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
または狸のごとくこのんで日光を避け、古木の下或は陰鬱たる岩石の間に小穴を穿うがち、生れて、生んで、死する、動物あり、されども人は水産上国家の大富源なるにしんたら鯖魚さばのごとく
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
でも、わたしだつてうつちやるときまつてはしませんよ、なにかすきなことにつかふかも知れませんもの。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
こえぬと見えせいたか面體めんてい柔和にうわにて眉毛まゆげ鼻筋はなすぢ通りて齒並はならそろいやみなき天晴の美男にして婦人ふじんすく風俗ふうぞくなり衣類は黒七子くろなゝこの小袖にたちばな紋所もんどころつけ同じ羽折はをり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「そりやあいゝさ。あたし三田さんすつきやわ、なんて人前で大きな聲を出さない丈でもいゝ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
藥種屋 こゝろすゝみませねど、貧苦ひんくめがお言葉ことばしたがひまする。
意味は「もし私が仏になる時、私の国の人たちの形や色が同じでなく、みよき者とみにくき者とがあるなら、私は仏にはなりませぬ」
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
やがて、此が知れると、月余げつよさと小路こうじに油を買つた、其のあぶらようして、しかしてあたいいやしきあやしんだ人々が、いや、驚くまい事か、塩よ、楊枝ようじよと大騒動おおそうどう
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
三五郎は否々いや/\何にしても此度は是非共ぜひともかしくれよ翌日あすにも仕合しあはせよければ返すべしとて何分承知せざれば段右衞門も心中に思ふやう彼奴かやつが身に惡事のあるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
エエエエ。遠慮はやめやめ。氏上づきあひぢやもの。ほい又出た。おれはまだ、藤原の氏上に任ぜられたワケぢやあ、なかつたつけの。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)