“すつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
30.0%
30.0%
10.0%
5.0%
5.0%
5.0%
5.0%
5.0%
5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪水せつすゐ江河かうがみなもとやしなふなど、此外つまびらかにいはゞなほあるべし。是をおもへば天地の万物すつべきものはあるべからず、たゞすつべきは人悪じんあくのみ。
「こはそぞろなり鷲郎ぬし、わがために主をすつる、その志は感謝かたじけなけれど、これ義に似て義にあらず、かへつて不忠の犬とならん。この儀は思ひ止まり給へ」「いやとよ、その心配こころづかいは無用なり。 ...
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
平次のすつぱい顏といふものはありません。
じつ先日せんじつ倫敦ろんどん友人いうじんから『世界せかい名畫めいぐわ』とだいして、隨分ずゐぶん巧妙かうめうすつてあるのを二十まいばかりおくつてれたがね、それは如何どうだらうかとおもふのだ。』
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
少しもひどい言ひ分ぢやありません、正直ほんたうのことです、——実直に働いてるものは家もなく食物もなく、監獄へ往つたり、餓死したり、鉄道往生したりして、利己主義の悪人が其の血をすつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
煙草たばこすつたり、自分じぶんり折りはなしかけてもだ『ハア』『そう』とこたへらるゝだけで、沈々ちん/\默々もく/\空々くう/\漠々ばく/\、三日でもうしてちますよといはぬばかり、悠然いうぜん泰然たいぜん茫然ばうぜん
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「そりやあいゝさ。あたし三田さんすつきやわ、なんて人前で大きな聲を出さない丈でもいゝ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
私は、兵隊が「気を附け」の号令を耳にした時のやうに、すつくと、其処に立ち続けました。
晩春の健康 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
濱夕といふのところへ、三日にあげず通ひ詰めて、早手廻しの夫婦約束までしたといふことや、利八は相變らずすつからぴんですが、何時か大金が轉がり込むやうなことを言つてゐたが