“詳”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くわ31.6%
くは30.5%
つまびらか15.5%
つまびら11.2%
つまび4.5%
くわし1.9%
つぶ1.1%
くど0.5%
くはし0.5%
つばら0.5%
(他:8)2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“詳”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.5%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
こう云う点をくわしく調べてみたらば、あるいは矛盾のある方が自然の性格で、ない方が小説の性格とまで云われはしますまいか。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ならば、この辺の地理にはくわしかろうが、高野路もふさがれ、水路もならぬとすれば、袋の鼠、どう落ちのびる道があろ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
番頭の周助も吾妻屋の家庭の事については容易に口を開きませんが、これは隣に住んでゐる新吉から後でくはしく聽きました。
「八、關口の子分衆と、下つ引を五六人集めて、あのお妾姉妹と、奉公人達の身許をすつかり洗つてくれ。くはしいほど宜い」
三句ぎれのことはなお他日つまびらか可申もうすべく候えども三句切の歌にぶっつかり候ゆえ一言致置いたしおき候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
わたくしはその後願行寺の住職を訪おうともせずにいて、遂に香以の裔の事をつまびらかにせぬままに、この稿を終ってしまった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこは不破の関守氏も抜からぬもので、がんりきの百のために、洛北岩倉村の地理を説くことかなりつまびらかなものであります。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
友釣でも、ドブ釣でも技術の真髄をきわめようとするには、どうしても鮎と水垢との関係をつまびらかにして置く必要がある。
水垢を凝視す (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
また汝の兄弟は、白衣しろきころものことを述べしところにて、さらにつまびらかにこの默示をわれらにあらはす。 九四—九六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
今日の我国民が思想上に於ける地位をつまびらかにせんとせば、少なくとも右の三勢力に訴へ、而して後明らかに、其関係を察せざる可からず。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
不意の事柄にて不意に此時現れたる能力なれば我が心の如何いかんくわし思見おもいみひまも無かりき。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「そう云うつもりでなければ、つもりでないようにもっとくわしく話したら好いじゃないか」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まるで騒動が始まつてでもゐるかのやうに騒々しくてつぶさには聞きとれなかつたが樽野は、
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
昭和六年の東北地方の凶作の年の、哀れな農村の生活の姿が、つぶさに書いてある。
香熊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
源助は、たつた一本の銚子に一時間もかかりながら、東京へ行つてからの事——言葉を可成なるべく早く改めねばならぬとか、二人がまだ見た事のない電車への乗方とか、掏摸すりに気を付けねばならぬとか、種々いろいろな事をくどく喋つて聞かして、九時頃に寝る事になつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
源助は、唯一本の銚子に一時間もかゝりながら、東京へ行つてからの事——言語ことば可成なるべく早くあらためねばならぬとか、二人がまだ見た事のない電車への乘方とか、掏摸すりに氣を附けねばならぬとか、種々いろ/\な事をくどしやべつて聞かして、九時頃に寢る事になつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
千代 まあさ、其の話はあとくはしうするさかいに、早うまゐりませう。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
松本君の只今の御説明は、我々の耳には何等の証拠をも与へたるものとは聞えない、我輩も篠田君の親友で、おそらく満場の諸君よりも同君の内状にくはしいであらうと思ふ、我輩は最も親交ある篠田君の一友人として、松本君の指摘されたる事実は
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
われもダンテが詩にて、彼奴かやつ相識ちかづきになりたるが、汝はよべの囈語うはごとに、その魔王の状を、つばらに我に語りぬ。
我は其事を我心上に血書して復た消滅すべからざらしめしが故に、亦併せて此景のつばらなることを記し得たり。
「婦人ノ推定年齢ハ二十二歳、目下モッカ姙娠四箇月ナリ、死因ハイマツマビラカナラザレド中毒死ト認ム」
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
——明治二年『ギリシャ』人『パチノ』ハ十人ノ部下ト共ニ東京ニ来航シテ居ヲ構エシガ、翌三年或ル疫病ノタメ部下ハ相ツギテ死シ今ハ『パチノ』独リトナリタレドモ、『パチノ』マタ病ミ、命数ナキヲ知リ自ラ特製ノ棺ヲ造リテ土中ニ下リテ死ス——それからもう一つの文書ぶんしょは比較的新らしいものですが、これには——『パチノ』ノ墓穴ハ頻々ヒンピンタル火災ト時代ノ推移ノタメニツマビラカナラザルニ至リ、タダ『ギンザ』トイウ地名ヲ残スノミトハナレリ。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのしょうを知らんとするものは、明史みんし及び明朝紀事本末みんちょうきじほんまつに就きて考うべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これは松山が、白布しろぬのの張りかえのときに「痛いッ」と叫んだところのものであろうが、その傷はいつ頃からこうして出来ていたものか、たしかでなかった。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この一口話の事をば、われ唯だ一の例として、かくつぶさにはしるしゝなり。
然りといえども、よく事理をつまびらかにし、そのよるところ、その安んずるところを視察せば、人おのおのその才に所長しょちょうあり、その志に所好しょこうあり、所好は必ず長じ、所長は必ず好む。
中元祝酒の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
景行紀ニ「吉備津彦西道」トアル西道ハ、イヅコマデヲ云ヘルカハサダカナラネドモ
倭女王卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 白鳥庫吉(著)
今後不幸至親ヲ害セラルル者有之ニ於テハ、事実ヲツマビラカニシ、速ニ其筋へ訴へ出ヅ可ク侯。
仇討禁止令 (新字新仮名) / 菊池寛(著)