“詳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわ34.9%
くは26.3%
つまびらか16.3%
つまびら10.7%
つまび5.2%
くわし1.8%
つぶ0.9%
つばら0.7%
くど0.5%
くはし0.5%
つぶさ0.5%
ツマビラ0.5%
しょう0.2%
たし0.2%
つまびらかに0.2%
サダカ0.2%
ツバ0.2%
ツマビラカ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といって、詳(くわ)しく道(みち)を教(おし)えてくれました。坊(ぼう)さんは涙(なみだ)をこぼして、手(て)を合(あ)わせて拝(おが)みながら、ころがるようにして逃(に)げていきました。
人馬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
詳(くは)しく申上げなければわかりません。勇太郎樣は亡くなつた先の御新造さんの御子さんで、今のお君さんとは繼(まゝ)しい仲で御座います。
其他生理学上に於て詳(つまびらか)に詩家の性情を検察すれば、神経質なるところ、執着なるところ等、類同の個条蓋し数ふるに遑(いとま)あらざる可し。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
いろいろ言いたきまま取り集めて申上(もうしあげ)候。なお他日詳(つまびら)かに申上ぐる機会も可有之(これあるべく)候。以上。月日。〔『日本』明治三十一年三月四日〕
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
それらの事情は詳(つまび)らかにしないが、弱冠にして老坪内博士の事業に拮抗する壮挙を実現し、左團次を筆頭に、猿之助、松蔦(しょうちょう)、寿美蔵
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「そう云うつもりでなければ、つもりでないようにもっと詳(くわし)く話したら好いじゃないか」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まるで騒動が始まつてでもゐるかのやうに騒々しくて詳(つぶ)さには聞きとれなかつたが樽野は
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
貴人九二古語(ふること)かれこれ問(と)ひ弁(わきま)へ給ふに、詳(つばら)に答へたてまつるを、いといと感(め)でさせ給うて、九三他(かれ)に禄(ろく)とらせよとの給ふ。
種々(いろ/\)な事を詳(くど)く喋(しやべ)つて聞かして、九時頃に寢る事になつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
恐(おそら)く満場の諸君よりも同君の内状に詳(くはし)いであらうと思ふ、我輩は最も親交ある篠田君の一友人として、松本君の指摘されたる事実は
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
この一口話の事をば、われ唯だ一の例として、かく詳(つぶさ)にはしるしゝなり。これより後も、日としてこれに似たる辱(はづかしめ)を被(かうむ)らざることなかりき。
これには——『パチノ』ノ墓穴ハ頻々(ヒンピン)タル火災ト時代ノ推移ノタメニ詳(ツマビラ)カナラザルニ至リ、唯(タダ)『ギンザ』トイウ地名ヲ残スノミトハナレリ。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
其(その)詳(しょう)を知らんとするものは、明史(みんし)及び明朝紀事本末(みんちょうきじほんまつ)等(ら)に就きて考うべし。今たゞ其概略(がいりゃく)と燕王恵帝の性格風丰(ふうぼう)を知る可(べ)きものとを記せん。燕王もと智勇天縦(ちゆうてんしょう)、且(かつ)夙(つと)に征戦に習う。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これは松山が、白布(しろぬの)の張りかえのときに「痛いッ」と叫んだところのものであろうが、その傷はいつ頃からこうして出来ていたものか、詳(たし)かでなかった。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
然りといえども、よく事理を詳(つまびらかに)し、そのよるところ、その安んずるところを視察せば、人おのおのその才に所長(しょちょう)あり、その志に所好(しょこう)あり、所好は必ず長じ、所長は必ず好む。
中元祝酒の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
イヅコマデヲ云ヘルカハ詳(サダカ)ナラネドモ、古事記ニ「大吉備津日子ノ命ト、與二若建吉備津日子ノ命一、言二向和コトムケヤハス吉備ノ國一」
倭女王卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 白鳥庫吉(著)
水かれし泉水のふちにあつまりて、鯉の あぎとふ音 詳(ツバ)らなり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
今後不幸至親ヲ害セラルル者有レ之ニ於テハ、事実ヲ詳(ツマビラカ)ニシ、速ニ其筋へ訴へ出ヅ可ク侯。若シ其儀無ク、旧習ニ泥(ナヅ)ミ擅殺スルニ於テハ相当ノ罪科ニ処ス可ク候条、心得違ヒ之レ無キ様致スベキ事。
仇討禁止令 (新字新仮名) / 菊池寛(著)