“且”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
58.7%
かつ35.4%
しばら1.8%
まさ1.1%
しば0.7%
そのうへ0.4%
0.4%
また0.4%
0.4%
たん0.2%
シバラ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち花はまこと美麗びれいで、つ趣味にんだ生殖器であって、動物のみにくい生殖器とは雲泥うんでいの差があり、とてもくらべものにはならない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
勿論学んでつくしたりとは言はず。かつ又先生に学ぶ所はまだ沢山たくさんあるやうなれば、何ごとも僕にぬすめるだけは盗み置かん心がまへなり。
田端人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しばらく此判斷に注意せよ。常理に依るに、是と非とは矛盾の意義コントラアヂクトオリシユにして、その二つのものゝ間に第三以上の意義を容れざるものなり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
呉王ごわう臺上だいじやうより、((孫子ガ))まさ愛姫あいきらんとするをおほいおどろき、すみやかに使つかひをしてれいくださしめていは
そのよるところの学説や考えかたの如何いかんしばらく問題外として、単にこれだけのことを見ても、そこに二つの大なるあやまりのあることが知られよう。
そも/\此そりといふ物、雪国第一の用具。人力じんりきたすくる事船と車におなじく、そのうへつくる事最易いとやすきはを見て知るべし。
是に於いて、皇太子た使者を返し、其の衣を取らしめ、常のごとたまふ。時の人大にあやしみて曰く、聖の聖を知ること、其れまことなる哉。いよいよかしこまる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
つ予は、その臣の手に死なんよりは、無寧むしろ二、三子の手に死なんか。またたとい大葬を得ずとも、予道路に死なんや。(子罕、一二)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ツ、王ハ、丙戌ヒノエイヌノ年ヲモッテ生マル。イヌハ犬ニ属ス。最モ犬ヲ愛スルノ信ナカルベカラズト。王、コレヲ然リトス。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たん地主ぢぬしかへしてしまつたらふたゝ自分じぶんしくなつても容易よういれることが出來できないのをおそれたからである。いまにおつぎを一人前にんまへ仕込しこんでると勘次かんじこゝろおもつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「我酔ウテ眠ラント欲ス君シバラク去レ——さあさあ行くがよい行くがよいさあさあ出立するがよいぞ——明朝意有ラバ琴ヲ抱イテ来タレ——縁があったらまた逢おうぞ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)