“斬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
74.6%
6.9%
5.6%
ざん5.2%
1.3%
なぐ1.3%
きっ0.9%
きら0.9%
きり0.9%
0.4%
きつ0.4%
きる0.4%
0.4%
0.4%
キル0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹腰はそう云い云い己に向って来たわかい近侍の一人をたおして、ひらりと庭に飛びおり、池の傍から崖の木立の方へ逃げて姿を消した。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
手に手に太刀たちをふりかざして、あわてふためく穴山あなやまとうのなかへ、天魔軍てんまぐんのごとく猛然もうぜんりこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弦之丞はそれに乗じて、存分に行動した。眼八もられ、原士の中にも沢山な傷負ておいが出た。霧がはれた頃には、夜になって、姿を探すよすがもない。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうらしいな。るかな。まず、千浪どのに怪我のないように。」
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「その面構つらがまえでは、問うても容易に口を開くまいが」と、前置きしてほたるりのさきを、廊下の上から突き向けた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金と男ぶりとだけがものをいうのなら、むかしゃ仙台さま殺しゃせぬで、新吉原の傾城高尾けいせいたかおの、大川の船の中での、つるりの伝説は生れはしない。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「ご下命のまま、これへの途中、源中納言どのを、ざんに処しましてございまする。いさいは御差遣ごさけんの両使より、おききとりを仰ぎたく」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加多 ……宍戸侯は水戸城において御自害、榊原先生以下数十人はざんに処せらる。死罪、禁鋼百余人。……途中聞きました。一橋公からの御沙汰はまだ来ませんか?
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
——四日前の月の夜、ぎ上がったばかりの物干竿に、けた人間が、さっきの菰をねて、馬の後からいて来るような気がする。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「べら棒な。——ほかに男をこしらえた女、俺が手にけて、成敗したのは、当りめえだ」
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「苦手と考えるからいけないのさ。私なども、長脇差のなぐみを幾度も見ているけれど、みんな、腕におぼえがあるんじゃなし、度胸一つの仕事じゃないの」
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
抜いてみると、目づもりは二尺二、三寸、片手なぐりに頃あいな肉づきである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち生麦で英人のリチヤードソンと云うものを薩摩のさむらいきったと云うことが丁度ちょうど彼方あっちに報告になった時で
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ドッコイあなたの行末にも良様よいよう昨夕ゆうべしかと考えて見たが、どうでも詰らぬ恋を商買しょうばい道具の一刀にきっすて、横道入らずに奈良へでも西洋へでもゆかれた方が良い、婚礼なぞ勧めたは爺が一生の誤り
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
竹助は心がうなる者ゆゑ用心にさしたる山刀をひつさげ、よらばきらんとがまへけるに、此ものはさる気色けしきもなく、竹助が石の上におきたる焼飯やきめしゆびさしくれよとふさまなり。
竹助は心がうなる者ゆゑ用心にさしたる山刀をひつさげ、よらばきらんとがまへけるに、此ものはさる気色けしきもなく、竹助が石の上におきたる焼飯やきめしゆびさしくれよとふさまなり。
かれもこれも一瞬時、得三はまなこ血走り、髪逆立ちて駈込つ、猶予ためらう色無く柱にれる被を被りし人形に、きりつけつきつけ、狂気のごとく、愉快、愉快。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
きりむすぶ太刀の先こそ地獄なれ たんだふみこめ先は極楽ごくらく
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あいや、勝利に酔うのはまだ早い。義兄関羽が、華雄をち取ったからには、此方とても、ひと手柄してみせる。この機をはずさず、全軍をすすめ給え。此方、先鋒に立ってまたたくまに洛陽へ攻め入り、董相国とうしょうこく生擒いけどって、諸侯の階下にひきすえてお見せ申さん」と、誰か叫んだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
利刃一閃浮世をきつて真ッ二ツ
凡神的唯心的傾向に就て (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
私は実に人をきると云うことは大嫌い、見るのも嫌いだ、けれども逃げれば斬られる、仕方がない、いよい先方むこう抜掛ぬきかかれば背に腹は換えられぬ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
清「あとで小川様がだん/″\お調べに成ったところが、流石さすが名奉行様だから、永禪和尚が藤屋の女房じゃアまアお梅を連れてげる時のことを知ってるから、これをかして置いては露顕するもとというて、ってげたに違いないと云うので、足を付けたがえまに知れぬと云いますわ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「どうする? ……諦めるなら綺麗きれいがいいし、四ツにる気なら、つい川下流かわしもだ、舟でも、かごでも、出してやるが」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一、農家耕田コウデンアラス者ハキル
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)