“追付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっつ40.5%
おいつ14.3%
おつつ11.9%
おッつ9.5%
おっつけ4.8%
おつゝ4.8%
おっつか2.4%
おつ2.4%
おつつけ2.4%
おひつ2.4%
おひつか2.4%
おひつき2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アイスクリームだからそれで済むけれども価値ねうちのない人に恋愛して後に至ってその価値がない事を発見したらモー後悔しても追付おっつかん。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その時私は脇差わきざしを一本して居たから、追付おいつかるようになれば後向うしろむいすすんるよりほか仕方しかたがない。きっては誠に不味まずい。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かない⁉ それはつよい! けれどいまあぶないからいけません、追付おつつ成長おほきくなつたら、大佐たいさ叔父おぢさんもよろこんでれてつてくださるでせう。
鐵「止しねえ/\、うっかり喋るな、冗談じゃアねえぜ、し八州のお役人が、れは何う云う訳だ、他人に聞いたんでと云っても追付おッつくめえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
思想の発達せぬなま若い者の感情、追付おっつけ変って来るには相違ないと殿様の仰せ、行末は似つかわしい御縁を求めていずれかの貴族の若公わかぎみいれらるゝ御積り
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
運惡うんわるく、おまへ途中とちうんでしまつたなら、わたくし追付おつゝ彼世あのよで、おまへかほるやうになりませうよ。
その時になってモー後悔しても追付おっつかない。これは畢竟監督者なしに社会へみ落されて野放しにされるからだ。何ぼ放任主義がいいといって一、二歳の小児を台所へ手放しにしてみ給え。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
綾さんの家は西方町の椎の木界隈のきたない長屋に引込むで、一二年は恩給で喰ツてゐたが、それでは追付おつかなくなツて、阿母さんの智慧で駄菓子屋を始めた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
聞れ大岡殿おほをかどの大に感じられこれにて何もかも相分あひわかりたり決して吉三郎は盜賊たうぞくあら追付おつつけゆるして其方と夫婦ふうふいたつかはすべしと申されさてまた利兵衞を呼ばれ其方そのはう以前の約束やくそくへん茂兵衞もへゑせがれ吉三郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あゝ此樣こんことつたら何故なぜ倫敦ロンドンへん流行歌はやりうた一節ひとふしぐらいはおぼえてかなかつたらうとくやんだが追付おひつかない、あまりの殘念くやしさに春枝夫人はるえふじんかほると、夫人ふじんいま嘲罵あざけりみゝにして多少たせうこゝろげきしたと
切ければ履替はきかへんとしける中彼の町人は傍により最早もはや日も暮るに近ければ此建場は休まずに行べし草鞋を手早くはき追付おひつかれよと云捨いひすて駕籠を急がせ遣けるにぞ友次郎今直に履替れば暫くまち給へと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見付しかば此原の入口にて左仲に追付おひつき十分に仕事をせしなり又手下の兩人はさらに此事知らざれば今斯の如く左仲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)