“云捨”の読み方と例文
読み方割合
いひすて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
も云ず面を見詰みつめて居たりしが今日は仕方なし明日あすからはせいを出してかふやうに致されよ左右とかく其樣な事にては江戸えど住居すまひは出來難し先々御やすみなされと云捨いひすて我家わがやへこそはかへりけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
切ければ履替はきかへんとしける中彼の町人は傍により最早もはや日も暮るに近ければ此建場は休まずに行べし草鞋を手早くはき追付おひつかれよと云捨いひすて駕籠を急がせ遣けるにぞ友次郎今直に履替れば暫くまち給へと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大切たいせつに致せよと云捨いひすてて奧へ行んと爲るを吉三郎最早堪兼こらへかね利兵衞がすそとらへ何故然樣さやうの事を申され候や此身になりても御無心ごむしんに參りしには非ず貴殿あなたには我が父より御頼おたのみ申せしことを忘れ給ひしやとことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)