“左右”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さいう32.5%
さゆう29.8%
そう14.9%
さう8.8%
かにかく2.6%
とこう2.6%
とかく1.8%
ひだりみぎ1.8%
さいふ0.9%
さうかう0.9%
(他:4)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“左右”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
普請小屋ふしんごやと、花崗石みかげいし門柱もんばしらならべてとびら左右さいうひらいて
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ばさ/\、と左右さいうわかれて、前後あとさき入乱いりみだれたが、やがてなはて三個みつつならぶ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そうして、法師の左右さゆうには、かずしれぬあお鬼火おにびがめらめらと、もえていたのでありました。
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
「だめです、いいお医者いしゃさんがありません。」と、老人ろうじんあたま左右さゆうすりました。
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
多津吉は一度、近々とて、ここへ退いたまま、あやしみながら、みまもりながら、左右そうなく手をつけかねているのである。
さて、地獄で天女とも思いながら、年は取っても見ず知らぬ御婦人には左右そうのうはものを申しにくい。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いかにしてかかる辺りに彷徨さまよへるにやと思へど、今は親しからぬ身の左右さうなくは問はず。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
エニンは昔のエンガンニム、海抜約六百五十フイート、人口二千左右さう小邑せういふ、サマリヤの山尽きしもガリラヤの平原起る所のさかひにあり。
有るは無く無きは見えつつ左右かにかくに面白きものは夢にぞありける
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
其都度、私は左右かにかくと故障を拵へて一緒に遊ぶまいとする。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
左右とこうして、婦人おんなが、はげますように、すかすようにして勧めると、白痴ばかは首を曲げてかのへそもてあそびながら唄った。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とばかり笑み迎えて、さあ、こちらへ、と云うのが、座敷へ引返ひっかえす途中になるまで、気疾きばやに引込んでしまったので、左右とこういとまも無く、姉夫人は鶴が山路に蹈迷ふみまよったような形で、机だの
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
左右とかくして、婦人をんなが、はげますやうに、すかすやうにしてすゝめると、白痴ばかくびげてへそもてあそびながらうたつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
イワン、デミトリチははじめのうち院長ゐんちやう野心やしんでもるのではいかとうたがつて、かれ左右とかくとほざかつて、不愛想ぶあいさうにしてゐたが、段々だん/\れて、つひにはまつた素振そぶりへたのでつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ためむなしく待構まちかまへてたらしい兩手りやうてにづかりと左右ひだりみぎ二人ふたりをんな
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
左右ひだりみぎ土下座どげざして、手をいていた中に馬士まごもいた。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくてたがひにいつっつのをりから、おひ/\多人數たにんず馳加はせくははり、左右さいふわかれてたゝかところへ、領主とのえさせられ、左右さうなく引別ひきわけ相成あひなりました。
左右さうかうするうちに、停車場ステーションさして出掛ける時が来た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
餘りの事に左右とかうの考も出でず、夢幻ゆめまぼろしの思ひして身を小机こづくゑに打ち伏せば、『可惜あたら武士ものゝふに世を捨てさせし』と怨むが如く、嘲けるが如き聲
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
思ひ懸けぬ對面に左右とかうの言葉もなく、さきだつものは涙なり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ここにすなはち小楯の連聞き驚きて、とこより墮ちまろびて、その室の人どもを追ひ出して、その二柱の御子を、左右ひだりみぎりの膝のせまつりて、泣き悲みて、人民どもを集へて、假宮を作りて、その假宮にせまつり置きて、驛使はゆまづかひ上りき。
丑松もまた高等四年の一組を済まして、左右みぎひだりに馳せちがふ生徒の中を職員室へと急いだのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ただ左右りょうほうの耳だけがハッキリ聞こえておりますので、それをタヨリに部屋の中の動静ようすを考えておりますところへ、聞慣れた近所の連中の声がガヤガヤと聞こえて来ます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)