“左右”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいう31.5%
さゆう29.2%
そう14.6%
さう9.2%
とかく3.1%
かにかく2.3%
とこう2.3%
ひだりみぎ1.5%
とかう0.8%
さいふ0.8%
さうかう0.8%
どうかう0.8%
ひだりみぎり0.8%
みぎひだり0.8%
りょうほう0.8%
ソウ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫婦ふうふはこれに刎起はねおきたが、左右さいうから民子たみこかこつて、三人さんにんむつそゝぐと、小暗をぐらかたうづくまつたのは、なにものかこれたゞかりなのである。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
紅葉もみぢうつくしさは、植物しよくぶつそのものゝ種類しゆるいと、その發生はつせい状態じようたいとでそれ/″\ちがひますが、一面いちめんには附近ふきん景色けしきにも左右さゆうされるものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
この決死の兵法には、雲霞うんかのように寄せて来ていた、六波羅勢も恐れをなし、左右そうなく門を押し破って、乱人することが出来なかった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何か魔物めいた妖麗ようれいさが附きまとっているように思えて、彼は我が眼を疑いながら、左右さうなく近寄ろうともせず、遠くから眺め渡していた。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
調とゝのへ來り左右とかくもの事はいはひ直さばきよきちへんずべしと申すゝめ兩人して酒宴しゆえんもよほせしが靱負ゆきへは元よりすきさけゆゑ主が氣轉きてんあつがんに氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かくなしてなほ貧民等は市街を横行なせる事は日を追つてさかんなりしが、其頃品川宿に於て施行せぎようを出すを左右かにかくと拒みたる者ありとて忽ち其家を打毀うちこはせしより人気いよいよ荒立あらだつ
彼はそのぎ込みし薬の見る見る回るを認めしのみならず、叔母の心田しんでんもとすでに一種子の落ちたるありて、いまだ左右とこうの顧慮におおわれいるも
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
左右ひだりみぎ土下座どげざして、手をいていた中に馬士まごもいた。一人が背中に私をおぶうと、娘は駕籠から出て見送ったが、顔にそでを当てて、長柄ながえにはッと泣伏なきふしました。それッきり。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夢かとばかり驚きながら、たすけ參らせて一間ひとませうじ、身ははるかに席を隔てて拜伏はいふくしぬ。思ひ懸けぬ對面に左右とかうの言葉もなく、さきだつものは涙なり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
かくてたがひにいつっつのをりから、おひ/\多人數たにんず馳加はせくははり、左右さいふわかれてたゝかところへ、領主とのえさせられ、左右さうなく引別ひきわけ相成あひなりました。
汽車を待つ二三時間はすぐつた。左右さうかうするうちに、停車場ステーションさして出掛ける時が来た。流石さすが弁護士はせはしい商売柄、一緒に門を出ようとるところを客に捕つて、立つて時計を見乍らの訴訟話。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
決して恨んでたもるまい此場にのぞんで左右どうかう言譯いひわけするも大人氣おとなげなし永き苦しみさせるのも猶々不便が彌増いやませばと再度ふたゝび大刀だんびら振上ふりあげていざ/\覺悟と切付るやいばの下に鰭伏ひれふして兩手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とこより墮ちまろびて、その室の人どもを追ひ出して、その二柱の御子を、左右ひだりみぎりの膝のせまつりて、泣き悲みて、人民どもを集へて、假宮を作りて、その假宮にせまつり置きて、驛使はゆまづかひ上りき。
丑松もまた高等四年の一組を済まして、左右みぎひだりに馳せちがふ生徒の中を職員室へと急いだのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ただ左右りょうほうの耳だけがハッキリ聞こえておりますので、それをタヨリに部屋の中の動静ようすを考えておりますところへ、聞慣れた近所の連中の声がガヤガヤと聞こえて来ます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
正行マサツラ正時マサトキ和田新発智ワダシンパチドウ新兵衛シンベエ以下兵百四十三名、前皇ゼンコウ御廟ゴビョウニ参ッテ、コノタビノイクサニハ左右ソウナク討死ウチジニ申スベキノ由、御暇オンイトマモウシアゲタテマツリ、如意輪堂ニョイリンドウノ板壁ニ、コレ今生コンジョウノ名残リゾト、各〻
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)