“施行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せぎょう51.9%
しこう18.5%
せぎやう14.8%
ほどこし11.1%
せぎよう3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何を問うまもなく、ふたたび駈けだした駕と人数は、堀端の施行せぎょう小屋の前から横道へそれて、佐竹ッ原の野中へグングンと入って行った。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、痛手の急性の現われは何といっても、この春財界を襲った未曾有みぞう金融きんゆう恐慌きょうこうで、花どきの終り頃からモラトリアムが施行しこうされた。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
深くあはれみ此人々の爲にそうを多くまねき同村の寺にて大法會ほふゑ執行とりおこなひ村中へは施行せぎやうをなし夫れより後傳吉は倍々ます/\其身をつゝしみ村人をあはれみければ一村こぞつて其徳を稱し領主よりも屡々しば/\賞詞しやうし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
要するに本当の慈悲とは、相手の立場や本質を考え、自分の慈善的感情本位でない施行ほどこしに於いて本然の達成が遂げられるのです。
慈悲 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
かくなしてなほ貧民等は市街を横行なせる事は日を追つてさかんなりしが、其頃品川宿に於て施行せぎようを出すを左右かにかくと拒みたる者ありとて忽ち其家を打毀うちこはせしより人気いよいよ荒立あらだつ