“せぎょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
施行100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時、和尚さんが、お寺へ紅白のきれを、何ほどか寄進をして欲しいものじゃ、とおっしゃるんです。寺の用でない、諸人しょにん施行せぎょうのためじゃけれど、この通りの貧乏寺。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
施行せぎょうは彼の我に与うるによって彼の檀波羅密だんはらみつじょうじ、我の彼に受けてむくいるに法を与うるを以てするの故に、我の檀波羅密を成じ、速疾得果の妙用を現ずるを観た。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
施行せぎょうの湯治場へさえも、なるべく遠のくように心がけていると、今度は、先方から押しかけて来る、その人の足が日に増し、これも加速度にえてくる気配を見て、与八がまた怖れる。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)