“切”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
33.6%
せつ17.2%
しき10.5%
きれ10.2%
きり7.6%
3.8%
さい3.0%
2.2%
ぎり2.0%
せち1.8%
(他:59)8.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“切”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸53.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)14.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
大根だいこよこいくつかにつて、さらにそれをたてつて短册形たんざくがたきざむ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
がずたずたにれて、やんまは、やっとんでいくことができたし、くもはちぢこまってしたちました。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
会合の都度つどせつ言聞いひきこえけるに、彼も流石さすがに憂慮のていにて、今暫らく発表を見合みあはし呉れよ
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
分娩後ぶんべんごいまだ三十日とは過ぎざりし程なりければ、遠路ゑんろの旅行危険なりと医師はせつに忠告したり。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
ことに書物をよみに他所よそまで出かけてゆくなどゝ、家持ち子持ちのする事ではないと云ふ激しい反感がしきりに起された。
乞食の名誉 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
まだ医者が見放したのでは無いけれど、自分は最う到底とても直らぬと覚悟して、しきりに私に会いたがっているそうだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そこへ五十すぎくらいの洋服の人が出て来ました。主人でしょう。黒いきれかぶって、何かと手間取てまどります。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
婦人おんなは顔の色も変えないで、きれで、血を押えながら、ねえさんかぶりのまま真仰向まあおのけに榎を仰いだ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
末枯うらがれ」「さざめ雪」「三のきり」「冬至」「影繪」「夏萩」「潮の音」「老犬」の八篇、何れも無戀愛小説である。
物語や立廻りの都合はあれど、光俊がこのいそがしい中で一旦よろいを脱ぎてまたきりにこれを着するは想像せられぬことなり。
あまつさえ大阪より附き添い来りし巡査は皆草津くさつにて交代となりければ、めてもの顔馴染なじみもなくなりて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
事実約束よりも半月以上も長く働きは働いたが、ッぱつまった仕事ばかりなのでそのかんの仕事はとても無理なのだ。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
声——細君の病気が直つて、その医者との関係が続いてゐる場合を考へてみ給へ。それでも君は一さい眼をつぶつてゐられるか。
クロニック・モノロゲ (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
彼等かれら昨日きのふうちに一さい粧飾かざりをしてにはとりくのをつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『だから総計そうけい八十六えんもうしているのです。それわたしは一もん所有っちゃおらんので。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ソレは亜米利加アメリカの船で、支那人を乗せて行くのだと云うその船を一艘見たり、ほかには何も見ない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
即ち家に伝わる長い脇差の刀に化けたのが一本、小刀で拵えた短い脇差が一本、それぎりほかには何もない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
女の写真屋の話はそれぎりで、その後コッチから水を向けても「アレは空談サ」とばかり一笑に附してしまったから今もって不可解である。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
されど焦され燒かるべき身なりしをもて、彼等を抱かんことをせちに我に求めしめしわが善き願ひは恐れに負けたり 四九—五一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我は即ち最もせちに語るを求むるさまなりし魂にむかひ、あたかも願ひ深きに過ぎて心亂るゝ人の如く、いひけるは 三四—三六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あるいは男女の拝んでる処がえがいてある、何か封書が順に貼付はりつけてある、又はもとどりきっい付けてある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私は商売の宰取さいとりをするめに来たのではない、けれども政府がすでに商売をするときって出れば、私も商人になりましょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかるに病院びょういんうちでは院長いんちょうアンドレイ、エヒミチが六号室ごうしつしきりかよしたのをあやしんで
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ほかに争う兄弟も無いのに、しきりに小言を言いながら、ガツガツとべ出したが、飯は未だ食慣くいなれぬかして、兎角上顎に引附ひッつく。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
馴々なれなれしくことばをかけるぐらいせめてもの心遣こころやりに、二月ふたつき三月みつきすごうち
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
せめてもの心床こころゆかしに、市郎は父の名を呼んだが、魂魄たましいの空しい人は何とも答えなかった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
こゝろみてそのはなは馬鹿気ばかげきつたる事をみとめたれば全然ぜん/\之を放棄はうきせり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
何方どちらいらつしやいます。』とくちきつた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そうしてくいしばっているのであるが、それが段々だんだん度重たびかさなればかさなほどたまらなく
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
血をみ剣をふるいて進み、きずつつみ歯をくいしばってたたかうが如き経験は、いまかつて積まざりしなれば、燕王の笑って評せしもの
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しなさい、これを読むと胸がせまって、なお目が冴えて寝られなくなります。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あい。」と声の下で返事して、階子はしごを下りるのがトントンと引摺るばかり。日本の真中まんなかに、一人、この女が、と葛木は胸がせまったのであったが。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大西瓜おおすいか真つ二つにぞきられける
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お辰めを思いきらせましょう。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
皆手に手に、張り切つて發育した、蓮の莖を抱へて、廬の前に竝んだのには、常々くすりとも笑はぬ乳母オモたちさへ、腹の皮をよつてセツながつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
皆手に手に、張り切つて発育した、蓮の茎を抱へて、廬の前に並んだのには、常々くすりとも笑わぬ乳母オモたちさへ、腹の皮をよつて、セツながつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
辻町糸七が、その時もし、真珠、と云って策を立てたら、弦光も即諾して、こまぎれ同然な竹の皮包は持たなかったに違いない。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三句ぎれのことはなお他日つまびらか可申もうすべく候えども三句切の歌にぶっつかり候ゆえ一言致置いたしおき候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
もとゞり斬つて持仏堂ぢぶつに投げこみ、露憎からぬ妻をも捨て、いとをしみたる幼きものをも歯をくひしばつて振り捨てつ、弦を離れしの如く嵯峨さがの奥へと走りつき
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、長椅子ながいすうへよこになり、倚掛よりかゝりはうついかほけたまゝくひしばつて、とも喋喋べら/\しやべるのを詮方せんかたなくいてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
お沢 ヒイ……(歯をしばりて忍泣しのびなく。)
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八蔵は泰助にうらみあれば、その頭蓋骨は砕かれけん髪の毛に黒血かたまりつきて、頬より胸に鮮血なまちほとばしり眼を塞ぎ歯をしばり、二目とは見られぬ様にて、死しおれるにもかかわらず。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
天窓あたまがはっと二つに分れた、西瓜をさっくりったよう。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「傷が真上に載ってるのも、倒れてる所をりゃあこそああだ。」
はなくちせつなさにへられず、をもがいてくうはらひながら呼吸いきえ/″\におこした、あしつと、おもはずよろめいてむかうのふすまへぶつかつたのである。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それに、富山からはつての懇望で、無理に一人娘を貰ふと云ふ事であれば、息子夫婦は鴫沢の子同様に、富山も鴫沢も一家いつけのつもりで、決して鴫沢家をおろそかにはまい。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いや、御母さんにはかへつて御迷惑です。道が良くないから御母さんにはとても可けますまい。実際貴方にはつてお勧め申されない。御迷惑は知れてゐる。何も遠方へ行くのではないのだから、御母さんが一処でなくても可いぢやありませんか、ねえ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
其久松に最適切な芸境が認められて、真砂座とかけ持ちで、右の中幕とキリの浄瑠璃に出ることになつたものと見られる。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)