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切
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せち
ふりがな文庫
“
切
(
せち
)” の例文
我また汝の
切
(
せち
)
に求むるものを指して請ふ、若しトスカーナの地を踏むことあらば、わが
宗族
(
うから
)
の中に汝再びわが名を立てよ 一四八—一五〇
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
この運命の定まるべき日の、
切
(
せち
)
に待たるゝと共に、あるときは其成功の
覺束
(
おぼつか
)
なき心地せられて、熱病む人の如くなることあり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
山に住み世に
離
(
さか
)
るとも、
全
(
また
)
く世を厭ふにあらず、
五月蠅
(
うるさ
)
やと
切
(
せち
)
に思へど、人来ねばたづきも知らず、妻と我、二人居れども、かくてあれども、時をりはただ寂しくて眼を見合せぬ。
観想の時:――長歌体詩篇二十一――
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
例
(
いつ
)
も
例
(
いつ
)
も
堰
(
せ
)
きあへぬ
思
(
おもひ
)
豐
(
ゆた
)
かにて
切
(
せち
)
にあらなむ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
切
(
せち
)
にルナの神を敬ひまつるこの時
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
いといと
切
(
せち
)
なる
振
(
ふり
)
に
鳴
(
な
)
くも
秋の日
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
今日
(
けふ
)
われ
切
(
せち
)
に
金
(
かね
)
を
欲
(
ほ
)
りせり
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ねざめぬ夢こそ
切
(
せち
)
に願へ。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
あゝ
胸柱
(
むなばしら
)
切
(
せち
)
にわなゝく。
わなゝき
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
われ
得
(
え
)
まく
切
(
せち
)
に願ひぬ。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
我は即ち最も
切
(
せち
)
に語るを求むるさまなりし魂にむかひ、あたかも願ひ深きに過ぎて心亂るゝ人の如く、いひけるは 三四—三六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
只だ心中に
往來
(
ゆきき
)
する
切
(
せち
)
なる願は、今一たびアヌンチヤタと相見て、今一たびこれに詞をかはさんといふことのみ。嗚呼、アヌンチヤタはまことに不幸なりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
山に住み世に
離
(
さか
)
るとも、
全
(
また
)
く世を厭ふにあらず、
五月蠅
(
うるさ
)
やと、
切
(
せち
)
に思へど、人来ねばたづきも知らず、妻と我、二人居れども、かくてあれども、時をりはただ寂しくて、眼を見合せぬ。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
例
(
いつ
)
も
例
(
いつ
)
も
堰
(
せ
)
きあへぬ
思
(
おもひ
)
豊かにて
切
(
せち
)
にあらなむ。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
怠
(
おこた
)
る
僕
(
しもべ
)
を
切
(
せち
)
に呼びて
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
切
(
せち
)
になつかし
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
されど焦され燒かるべき身なりしをもて、彼等を抱かんことを
切
(
せち
)
に我に求めしめしわが善き願ひは恐れに負けたり 四九—五一
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
わが
聖母
(
マドンナ
)
其他の諸聖を祈る心の
切
(
せち
)
なりしこと此時に過ぐるはなかりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
流轉
(
るてん
)
の
相
(
さう
)
を
忘
(
ばう
)
ぜむと、心の
渇
(
かわき
)
いと
切
(
せち
)
に
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
ベルナルドは、その燃ゆる愛の
目的
(
めあて
)
にわが目の
切
(
せち
)
に注がるゝを見て、己が目をもいとなつかしげにこれにむけ 一三九—一四一
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
流転
(
るてん
)
の
相
(
そう
)
を
忘
(
ぼう
)
ぜむと、心の
渇
(
かわき
)
いと
切
(
せち
)
に
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
答ふるにおよびて我曰ひけるは、あはれ
幾許
(
いくそ
)
の樂しき思ひ、いかに
切
(
せち
)
なる願ひによりてかれらこの憂ひの路にみちびかれけん 一一二—一一四
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
人凶夢を見て夢に夢ならんことをねがひ、すでに然るを然らざるごとく
切
(
せち
)
に求むることあり 一三六—一三八
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
“切”の意味
《名詞》
(きれ)布の一部分。転じて布。
《形容動詞》
(セツ)緊急である、余裕がない。
(セツ) 心を込めて祈るさま。
(セツ) 身にしみて強く感じるさま。
《助詞》
(きり、ぎり)のみ。だけ。
(出典:Wiktionary)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“切”を含む語句
大切
一切
切々
突切
打切
切断
切歯
思切
切立
切端
引切
息切
掻切
巾着切
半切
仕切
切通
切符
切掛
手切
...