“目的”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めあて46.1%
もくてき21.5%
あて21.5%
あてど2.1%
めど1.6%
めあ1.6%
エンド1.0%
つもり0.5%
のぞみ0.5%
みこみ0.5%
めざ0.5%
めじるし0.5%
もくろみ0.5%
アテ0.5%
テレオロギイ0.5%
メド0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも、忌日や法事などでなく、どうも兵庫をつかまえて、兵法を談じたいのが目的らしいのだ。そしてあわよくば、故人石舟斎が
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これもなんの目的のために出來たものであるかはわかりませんが、やはり宗教的意味をもつてられたものであらうとはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
兄さんは目的もなくまたとめどもなくそこいらを歩いたあげく、しまいに疲れたなりで疲れた場所に蹲踞んでしまったのだそうです。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は野獣のような荒い佐久女の本性に帰って、「御母さん、御母さん」と目的もなく呼んで、相生町の通まで歩いて参りました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今夜、その目的に選んだのが、三斎屋敷——この家こそ、彼に取って、いわば、わざわざお得意として存在しているようなものだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
船乗りってやつは、女を要求して——たとえばマルガリイダの家のテレサなんかを目的てに——やたらに上陸をいそぐものだ。が、上陸させちまっちゃあ話にならない。
だから所謂歴史小説とはどんな意味に於ても「昔」の再現を目的にしてゐないと云ふ点で区別を立てる事が出来るかも知れない。——まあざつとこんなものである。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これでもまだまだ見えをする気か、五銭の白銅一個渡して見返りもせぬ心の内、今度呼んだら剰銭は要らぬと、腹を見せる目的、何がさて如才なく令嬢は素知らぬ顔なり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
人助けが目的だと申しますこと、では御岳におられようと、江戸へおでかけになられようと、同じに人助けは出来ます筈、それに御岳には永らく住まれ、功徳をお果しなさいました
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
知たる我ゆゑ退引ず四五十兩位の金をひ無しと目的をつけ夫より藤澤宿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一日の行程わずかに二里、目的す土地までは一百里、約二ヵ月の旅行である。しかも最後の目的地にはたして宝庫があるや否やそれさえ今のところ不明である。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
峰の松を目的に、此方の道の分れ口、一むら立枯れて、荒野の草のれ井に、朦朧としてむごとき、の影ありと見えたるにも、猶予わずと寄った。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日の丸の旗を立って大船一、海産物積んで、乗出いて、一花咲かせる目的でな、小舟町へ商会を開いた当座、比羅代りの附合で、客を呼ぶわ、呼ばれもしたので、一座に河岸の人が多かったでな。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
目的もない空間の或一点を、蜘蛛の巣のやうな鈍い眼光で見入りながら、自分が今何を話したかも忘れて、「さう、なくちや——なくちやならぬ」と繰返した。
校長 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
こは目的なくして人間を左右する物力を模倣したるならむか。かの無理想の感情と無理想の觀相との是の如き模倣をなすさまは、若しこれあらば、審美上にいよ/\精究すべきものならむ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
大空より天降る神が、目的と定めた木に憑りゐるのが、たゝるである。即、示現して居られるのである。神のり木・りのは、人戒めて、近づいて神の咎めを蒙るのを避けた。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)