“魅了”の読み方と例文
読み方割合
みりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その笛の音が鉄面皮におしつけがましく、はらわたを魅了みりょうするのである。しかしかれは、おぼろげな言葉ながらも、今そこへきたものを名づける一つの言葉を知っていた。
神話を高唱し、駆使くしし、その心理的効果を利用するには、冷徹な知性と打算がなければならぬけれども、知性や打算だけでは、大衆を魅了みりょうして行動に駆り立てることはできない。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
自分を魅了みりょうしているあの甘美な年少者に直面すると、かれは自分の老いかけた肉体がいやでたまらなかった。自分の白い髪、とがった顔つきをながめると、はじらいと絶望におちいるのであった。