“魅入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みい91.9%
みいら2.7%
みいり2.7%
みいれ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じいっと魅入みいられたもののごとく、障子に散りしいているその月光を見眺みながめていた長国が、突然、引きつったように笑って言った。
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
與へければかたじけなしと押戴おしいたゞき是にて討入のせつおもふまゝに働き申さんと喜びて立出しが如何なる惡魔あくま魅入みいられしにや俄然にはか欲心よくしんきざして此十四日の夜討に入りなば討死するか又は切腹なすか二ツの外はいづべからずさいはひ此二百五十兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我に貞なりとはいうことを得ずとなし、はじめよりお通の我を嫌うこと、蛇蝎だかつもただならざるを知りながら、あたかもかれ魅入みいりたらんごとく、進退すきなく附絡つきまといて
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
微賤びせんの一僧侶そうりよ吉宗ぬしの落胤らくいんと稱し政府せいふせまる事急にして其證跡しようせきも明かなれば天下の有司いうし彼に魅入みいれられ既にお世繼よつぎあふがんと爲たりしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)