“惡魔”のいろいろな読み方と例文
新字:悪魔
読み方割合
あくま86.7%
サタン13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはあの弱々しい美しいお糸が考へさうも無い惡魔あくま的なくはだてですが、平次の推理には素より一點の疑ひをはさみやうもありません。
つねなんともおもはぬ島田しまだがめ今日けふばかりはづかしいとゆふぐれのかゞみまへなみだくむもあるべし、きくのおりきとても惡魔あくまうまがはりにはあるまじ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
主君忠長自殺の後は、何んとかして、家光にうらみを報じようと、高田御殿の中に祭壇さいだんまうけて、中世に流行はやつた惡魔サタンを祭神とする呪法じゆはふを行つたのでした。
裏切者のかしら——惡魔サタン自身——がその配下のユダの姿の中にのりうつゝてくるやうに見えた。