“あくま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪魔73.2%
惡魔23.2%
悪鬼1.8%
飽迄1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしておとこかえってるのをまどからると、きゅう悪魔あくまこころなかへはいってでもたように、おんなっている林檎りんごをひったくって
つねなんともおもはぬ島田しまだがめ今日けふばかりはづかしいとゆふぐれのかゞみまへなみだくむもあるべし、きくのおりきとても惡魔あくまうまがはりにはあるまじ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
海は、さながら、鏡のおもてに息を吹きかけて、曇った程にしか見られない。彼の、北国ほっこくの海の上を走るような、黒い陰気な雲の片影すらなかった。曇っても飽迄あくまで明るい瀬戸内海は女性的である。
舞子より須磨へ (新字新仮名) / 小川未明(著)