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『舞子より須磨へ』
ふりがな文庫
『
舞子より須磨へ
(
まいこよりすまへ
)
』
舞子の停車場に下りた時は夕暮方で、松の木に薄寒い風があった。誰も、下りたものがなかった。松の木の下を通って、右を見ても、左も見ても、賑かな通りもなければ、人の群っているのも目に入らない。海は程近くあるということだけが、空の色、松風の音で分る …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
飜
(
かえ
)
鮮
(
あたら
)
斯様
(
こんな
)
淡紅
(
うすあか
)
飽迄
(
あくま
)
燈火
(
あかり
)
幾何
(
いくら
)
山地
(
やまぢ
)
敦盛
(
あつもり
)
手携
(
てさ
)
欄
(
てすり
)
流石
(
さすが
)
北国
(
ほっこく
)
漁火
(
いさりび
)
所謂
(
いわゆる
)
石竹
(
せきちく
)
臥転
(
ねころ
)
草葺
(
くさぶき
)
面
(
おもて
)
平常
(
ふだん
)