“漁火”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いさりび77.3%
いざり9.1%
ぎょか9.1%
いざりび4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“漁火”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 芸術・美術 > 芸術史 美術史20.0%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集4.8%
文学 > フランス文学 > 詩1.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
霎時しばらくにして海上を見渡せば、日はすでに没し、海波暗くして怒濤砂をき、遥か沖合には漁火いさりび二、三。
「こないだうち、毎晩、なにをとっていたのか沖にずらりっと漁火いさりびが見えてね、ほんとにあの景色はきれいだった」
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
しも見れば早や塔の沢、こちごちに湯の香煙りて、ちらちらと揺るる燈の見ゆ、海見えて漁火いざりつく見ゆ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
時化しけつづき西風強く、夜は絶えて漁火いざりすら見ね、をりをりに雨さへ走り、稲妻のさをうつりに、鍵形の火の枝のはりひりひりと鋭き光なす。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
左の方には新地しんちの娼楼に時として燈火とうかを点じて水上に散在する白魚船しらうおぶね漁火ぎょかに対せしめよ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
眼に入るものは、二三の漁火ぎょかの星の如く、遠くちらつくと、稀に、銚子行汽船の過ぐるに当り、船燈長く波面にゆるき、金蛇隠現いんけんする如きを見るのみにして、樹林無く、屋舎おくしゃ無く、人語馬声無く、一刻一刻、人間界より遠ざかる。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
あなあはれ人間闇の海にゐて漁火いざりびを焚くその火赤しも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)