“漁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさ64.5%
14.5%
すなど7.0%
りょう4.7%
すなどり2.6%
いさ1.5%
れふ1.2%
ぎょ1.2%
いさり0.9%
れう0.6%
ぎよ0.6%
あふ0.3%
すな0.3%
イサリ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし水から出すとすぐに、その光沢はせてきて、その姿が指の間にけ込む。彼はそれを水に投げ込み、また他のをあさり始める。
からすみは、九州の五島付近でれた鰡の腹のなかから、卵だけを抜き去ってこれを長崎で加工したものが、一等品と称されている。
蜻蛉返り (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
瀬田せた長橋ながはし渡る人稀に、蘆荻ろてきいたずらに風にそよぐを見る。江心白帆の一つ二つ。浅きみぎわ簾様すだれようのもの立て廻せるはすなどりのわざなるべし。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
英国南西部の海岸で年々にとれる魚の総数を漁夫の数に割り当てて統計してみると、漁夫一人のりょうする数が年によって著しくちがう。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
かれその猿田毘古の神、阿耶訶あざかに坐しし時に、すなどりして、比良夫ひらぶにその手を咋ひ合はさえて海水うしほに溺れたまひき。
西洋の船にならって造った二本マストもしくは一本マストの帆前船ほまえせんから、従来あった五大力ごだいりきの大船、種々な型の荷船、便船、いさぶね、小舟まで
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「江柄三七郎はが自慢なんださうで、船だけ借りて獨りで出かけ、朝歸つたとき見ると、まるつ切りれふがなかつたさうです」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
このときを始めとして、余と少女との交わりようやくしげくなりもて行きて、同郷人にさえ知られぬれば、彼らは速了そくりょうにも、余をもて色を舞姫まいひめの群れにぎょするものとしたり。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
小手をかざして、御陣原——にはこれあらで、兵庫沖、かすむ霞の晴れ間より、ちらりと見ゆる軍船いくさぶねいさりにかえる海人あまびとか、晦日の金か、三日月か、宵にちらりと見たばかり。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
骨器、牙噐、石噐中には其形状如何にももりの如くに見ゆるものる上に、斯かる證據物さへ出でたる事なれば大魚たいぎよれうする爲にもりの用ゐられし事何の疑か有らん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
爾来じらい大豆右衛門、色を天下にぎよすと雖も、迷宮めいきゆうに似たる人生は容易に幸福を与ふるものにあらず。たとへば巻一の「あねの異見耳痛樫木枕みみいたいかたぎまくら
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
左孝の惡ふざけに驚いた女共は、縁側へ、次の間へ、廊下へとあかりを追つてあふれ、それを追つて二人の鬼は、薄暗い中を何處までも、何處までもと追ひすがります。
かれ、その猨田毘古さるたひこの神、阿邪訶あざかいませる時にすなどりして、ヒラブ貝にその手をひ合されて海塩うしおおぼれたまひき。
日高國幌泉郡油駒村、同國靜内郡有良村マブタ山、同國沙流郡上ピラトリ、膽振國勇拂郡鵡川川筋カイカウン、同國白老郡苫小牧村、同國千歳郡イサリ村、同國室蘭郡室蘭。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)