“漁”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あさ65.6%
14.8%
すなど6.9%
りょう4.1%
すなどり2.4%
いさ1.4%
ぎょ1.0%
いさり0.7%
ぎよ0.7%
れう0.7%
(他:5)1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“漁”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 釣魚 遊猟24.2%
文学 > フランス文学 > 小説 物語17.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ひどい酒癖がはじまると、隣近所に配給酒をうて歩くが、今もちまたへ出て乏しい酒をあさって帰るところらしかった。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
それから夕方になるのを待ちかねて銀座に出て、ズラリと並んでいるカフェエや酒場を新橋の方からなし崩しにあさり初めた。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
二人は明日あす魚をりに行く時の楽みを、今の当りにえがき出して、すでに手の内に握った人のごとく語り合った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東海道は平塚のこっちの方へ流れ出すのがそれでございますな、秋になるとうろこの細かい鮎がれて、ギョデンで食うと
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おきいまいもがためわがすなどれる藻臥束鮒もふしつかふな 〔巻四・六二五〕 高安王
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
血をくゞつて伝承した切支丹キリシタンの子孫が、今もこの島に住み、すなどり、さゝやかな山峡の畑を耕してゐる。
波子 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
「ああこの雨を孕んでやがったんで二、三日りょうがまずかったんだな。それとも赤潮あかしおでもさしていたのかナ。」
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
家に置いておけば、自分がりょうに出た不在中るすに、村のいたずら小僧こぞうどもからどんな目にあわされるかわかりません。
正覚坊 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
同志の者はすなどりをしてゐる二三の土人に出逢つて、その口からこの話を聞いた時、土人等は首を振つて、変な顔附をしました。
霞亭は黄薇くわうびに入つた後に、三原に梅を観、山南さんなすなどりを観、竹田に螢を観た。これが所謂三観である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
月明の海上にチラチラといさり火のように見えだしたのも烏賊いか採り舟ではありません——、あれは関所のお船手と、早川番所につめている大久保加賀守小田原の人数です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
〽沖に小さきいさり舟の、影かすかなる月の顔……
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
世にいうぎょしょうこうぼくの四隠のうち、彼のはそのいずれでもない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もとより暴君汚吏おり民を悩まし人をぎょしたるものもすくなからざりしといえども、概して論ずれば徳川時代の封建政治は、我が国民に取りては、開闢かいびゃく以来無上むじょうの善政たることは、吾人ごじんが敢て断言する処。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
琅玕らうかん断崖きりぎしづたひ投網とあみうついさりおぢ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「一夜明くれば、御正月——には、これあらで、いつなんめり、延元の元年、五月は二十と五日の日。小手をかざして、御陣原——にはこれあらで、兵庫沖、かすむ霞の晴れ間より、ちらりと見ゆる軍船いくさぶねいさりにかえる海人あまびとか、晦日の金か、三日月か、宵にちらりと見たばかり。潮路、はあーるかに、見渡せばあー」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
爾来じらい大豆右衛門、色を天下にぎよすと雖も、迷宮めいきゆうに似たる人生は容易に幸福を与ふるものにあらず。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この時を始として、余と少女とのまじはり漸く繁くなりもて行きて、同郷人にさへ知られぬれば、彼等は速了そくれうにも、余をて色を舞姫の群にぎよするものとしたり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
さてれうはあるか、とへば、れうるが、さかな一向いつかうれぬとふ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
骨器、牙噐、石噐中には其形状如何にももりの如くに見ゆるものる上に、斯かる證據物さへ出でたる事なれば大魚たいぎよれうする爲にもりの用ゐられし事何の疑か有らん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「江柄三七郎はが自慢なんださうで、船だけ借りて獨りで出かけ、朝歸つたとき見ると、まるつ切りれふがなかつたさうです」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
或日あるひ近所きんじよかはれふに出かけて彼處かしこふち此所こゝあみつてはるうち、ふと網にかゝつたものがある、いて見たが容易よういあがらないので川にはひつてさぐこゝろみると一抱ひとかゝへもありさうないしである。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
左孝の惡ふざけに驚いた女共は、縁側へ、次の間へ、廊下へとあかりを追つてあふれ、それを追つて二人の鬼は、薄暗い中を何處までも、何處までもと追ひすがります。
かれ、その猨田毘古さるたひこの神、阿邪訶あざかいませる時にすなどりして、ヒラブ貝にその手をひ合されて海塩うしおおぼれたまひき。
同國白老郡苫小牧村、同國千歳郡イサリ
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)