“漁場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうば41.7%
あど8.3%
ぎょじょう8.3%
ぎょば8.3%
ぎよぢやう8.3%
ぎよば8.3%
れうば8.3%
れふば8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と女房は、毎日のように顔を見る同じ漁場りょうば馴染なじみやっこはりものにうつむいたまま、徒然つれづれらしい声を懸ける。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「さうでもないけれど、うち漁場あどは沖やさかい今まであんまり獲れなんだ。長平などは下手しもてやもんで、今までに大分つたれど。」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「そうです。なかなか利益をあげています。さあそれでは海底採鉱場さいこうじょうを先に見て、それから海底漁場ぎょじょうの方へ案内してあげましょう」
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
仁右衛門(これから彼れという代りに仁右衛門と呼ぼう)はもとより明盲あきめくらだったが、農場でも漁場ぎょばでも鉱山でも飯を食うためにはそういう紙の端に盲判を押さなければならないという事は心得ていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ひとおどろかされたのは、おもひのほか、さかな結構けつこうだ、とつたのを嘲笑あざわらつて、つい津居山つゐやま漁場ぎよぢやうには、たひすゞきもびち/\ねてると、てのひらかたねた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いづれも、それが自己の持つてゐる漁場ぎよばから、マオカへ引きあげて來た時、例年の通り、負けず劣らずの豪遊を試みてゐたので、その時義雄も渠等と知り合ひになつた仲だ。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「こんな物を釣りやがつて、俺達の漁場れうばを荒しやがるんだね。」
普通の漁場れふばは、わたくし共の行く所よりずつと南に寄つた沖合なのでございます。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)