“結構”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けつこう57.0%
けっこう30.4%
けつかう6.3%
かゝり1.3%
グロリアス1.3%
ケッコウ1.3%
コンポジション1.3%
トレボン1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
も/\若氣わかげ思込おもひこんだやうな顏色かほいろをしてつた。川柳せんりう口吟くちずさんで、かむりづけをたのし結構けつこう部屋へやがしらの女房にようばうしからぬ。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『いや今日こんにちは、おおきみ今日きょう顔色かおいろ昨日きのうよりもまたずッといいですよ。まず結構けっこうだ。』と、ミハイル、アウエリヤヌイチは挨拶あいさつする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
『それは眞個ほんとう結構けつかうことだわ』とあいちやんは分別ふんべつありげにつて、『けど、それなら——それでもおなかかないかしら』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
なん落語はなし種子たねにでもなるであらうとぞんじまして、門内なか這入はいつて見ましたが、一かう汁粉店しるこやらしい結構かゝりがない、玄関正面げんくわんしやうめんには鞘形さやがたふすまたててありまして、欄間らんまにはやり薙刀なぎなたるゐかゝつ
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
結構グロリアスな天気じゃないか、奥」
バットクラス (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その証拠には、雄鶏はときどき間の抜けた様子をして、のどもさけよと叫び立てるのでした、——『結構ケッコウドコロジャアリャシナーイ‼』
雄大にして而も破綻を示さない結構コンポジションと、典雅にして機智に富む文体と相俟つて、殆ど常に統一と調和の美を示しつゝ、華やかに哀れ深き劇的感動を惹き起す。
仏国現代の劇作家 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「おお、結構トレボン!」身ぶるいをした彼女はそういって、そこでいこじになってヴァニラとチョコレートと盛り分けのアイスクリームをあつらえる。巴里人達は窮屈嫌いで屈托嫌いで戸外好きだ。
オペラの辻 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)