“挨拶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいさつ98.3%
えゝさつ0.2%
あひしら0.2%
ええさつ0.2%
おじぎ0.2%
こんにちは0.2%
じぎ0.2%
ちかづき0.2%
アイサツ0.2%
グリイテング0.2%
コムプリメント0.2%
メツセージ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だいたいあんまり本当のことを言われても挨拶のしようがないことと同じように、御尤もですという以外の幅も広さもないのである。
文章の一形式 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
鐵「そうよ、黙っていちゃア仕様がないから挨拶をして見よう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
仙「の方が余っ程無礼だ、己が仲人に這入ったのに頭巾を冠って、挨拶をするってえ事が有るか、頭巾を取れヤイ、面ア出して見せろヤイ」
その時悚然として、目をいで俯向いた——挨拶をしたかも知れない。——
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うっかり口に出そうな挨拶を、唇で噛留めて、心着くと、いつの間にか、足もやや近づいて、帽子に手を掛けていたの悪さに、背を向けて立直ると、雲低く、下谷、神田の屋根一面
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兄様が、逐々戻り来しぞ。のう、しやのう。……まず、久々の挨拶をなされ。兄様、お身もお君になんぞ話をしてやってたもい。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
このへんはたいへん景色がよく、また、空気もいいこと、そのうちに一度お挨拶にあがって、ご自慢の喉を聞かせていただきたく存じていた、……こと
さうして、その事毎に、挨拶をしてはやり過したい気が、一ぱいであつた。今日も其続きを、くはしく見た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
に踊る停車場まえの裸像の噴水、兵卒のような巡査、駈けよってくる花売り女——騒音は都会の挨拶だ。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
スコッチ・テリアの鼻面は四角だ。手をのばした背中に臆病な挨拶を与えようとするとスコッチ・テリアの剛毛は自尊心のごとく無用の愛撫に向ってけばだった。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
我が挨拶夏は青田のただ中と子らを目がけて落下傘落す
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)