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『売色鴨南蛮』
ふりがな文庫
『
売色鴨南蛮
(
ばいしょくかもなんばん
)
』
はじめ、目に着いたのは——ちと申兼ねるが、——とにかく、緋縮緬であった。その燃立つようなのに、朱で処々ぼかしの入った長襦袢で。女は裙を端折っていたのではない。褄を高々と掲げて、膝で挟んだあたりから、紅がしっとり垂れて、白い足くびを絡ったが、 …
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約28分(500文字/分)
朗読目安時間
約47分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
冷
(
ざま
)
香
(
こうば
)
可
(
よう
)
倒
(
とう
)
返
(
がえし
)
閑
(
とじ
)
生
(
はや
)
可憐
(
あわれ
)
臥床
(
ベッド
)
自分
(
おの
)
引剥
(
ひっぺがし
)
頭
(
つむ
)
香
(
かんば
)
逆
(
さかしま
)
降
(
ぶり
)
私
(
あっし
)
母
(
おっか
)
極
(
きまり
)
認
(
み
)
寂寞
(
しん
)
震
(
ふるえ
)
挨拶
(
こんにちは
)
穿
(
はき
)
侘
(
わびし
)
倒
(
さかしま
)
果
(
このみ
)
振
(
ぶり
)
艶
(
あで
)
突
(
つつ
)
突出
(
つきだし
)
憂慮
(
きづかわ
)
往還
(
ゆきき
)
引傾
(
ひきかし
)
寝
(
よ
)
出入
(
ではいり
)
通
(
とおり
)
大
(
おおき
)
笑
(
わらい
)
産
(
うみ
)
蒼白
(
まっさお
)
蓬々
(
おどろおどろ
)
蔽
(
おおい
)
下
(
もと
)
骨牌
(
ふだ
)
空腹
(
ひもじ
)
自
(
おのず
)
言
(
ことば
)
頭
(
こうべ
)
列
(
つらな
)
煙
(
けぶ
)
威
(
おどか
)
外
(
そ
)
発見
(
みいだ
)
区劃
(
くぎり
)
附
(
つけ
)
降
(
ふり
)
暮
(
くれ
)
支
(
つ
)
撓
(
た
)
捲
(
めく
)
捩
(
よじ
)
振
(
ふり
)
忍返
(
しのびがえし
)
翻
(
かえ
)
対
(
つい
)
寂然
(
しん
)
寂寞
(
ひっそり
)
室
(
ま
)
紅
(
くれない
)
唾
(
つ
)
可哀
(
あわれ
)
剃
(
す
)
傍
(
わき
)
僥倖
(
さいわい
)
頸
(
えり
)
雁
(
かりがね
)
禿
(
かむろ
)
頭毛
(
かみのけ
)
原因
(
おこり
)
疾
(
とう
)
破
(
わ
)
近
(
ちかづ
)
恍惚
(
うっとり
)
萎
(
な
)
羨
(
うらやま
)
済
(
すま
)
眉毛
(
まみえ
)
私
(
わたくし
)
莟
(
つぼ
)
立停
(
たちど
)
湿地
(
しけち
)
不可
(
いけな
)
底光
(
そこびかり
)
凝
(
じっ
)
翻然
(
ひらり
)
頬被
(
ほおかぶり
)
習
(
ならい
)
萌
(
も
)
濡
(
ぬれ
)
溝
(
どぶ
)