“発見”のいろいろな読み方と例文
旧字:發見
読み方割合
みつ30.1%
はっけん21.2%
みつけ12.4%
みいだ6.2%
めつ4.4%
めっけ3.5%
みつか3.5%
めつけ2.7%
はつけん2.7%
めっ2.7%
みつけだ2.7%
めっか1.8%
ディスカヴァリー0.9%
みだ0.9%
みっけ0.9%
めつか0.9%
わかっ0.9%
アナグノオリス0.9%
デスカヴァリー0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、その翌日、ふと赤ちゃんが夫によく似ている事を発見みつけた時に、私はどんなに驚いたろう。横顔がそっくりなんですもの。
愛の為めに (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
「これは、たいした発見はっけんだ。このはなに、おれのまえでもつけてやろう。」と、よろこんで、もとから、あざみのはなってしまった。
なまずとあざみの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつか水底の海草のしげみに発見みつけてをいた、それはきれいな紅色の珊瑚は、あの頃は小さかつたけれども、いまではかなり伸びてゐるだらう
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
しまひには、対手が何にも自分の話を聞いて居ないのだといふことを発見みいだした。しばらく丑松は茫然ぼんやりとして、穴の開くほど奥様の顔を熟視みまもつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
何でも相手の銃先つゝさきからのがれたい一心で、死物狂しにものぐるひに踠いてゐるうち、古い柳の根を発見めつけて、それにすがつてやつとこさであがる事が出来た。
香港の奥の支那酒場チンクの隅ッコで、野郎等二人が飲んでいるところを発見めっけたから大勢のマン中で毒気を吹っかけてくれた。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
武士が背後うしろからかけたのであった。甚内の意気はくじかれたが、同時に活路が発見みつかった。張り詰めた気の弛みから機智がピカリと閃めいたのであった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すると辻々に立つてゐる監督がそれを発見めつけるが早いか監督詰所に駆け込むで、その電車が通つて途々みち/\の箱番へ直ぐ電話をかける。
ことに人夫は皆藤原村及小日向村中血気けつき旺盛わうせいの者にして、予等一行と辛苦しんくを共にし、古来こらい未曾有みそういう発見はつけんをなさんと欲するの念慮ねんりよある者のみをえらびたるなり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
「甚右が発見めっけて、甚右が親分を呼びに行ったのでございます。賞めてやって下せえまし。なあ、甚公——。」
「それは俺だと云っているではないか。……お前達は俺を発見みつけだした。……この者達には罪はない。この者達を行かせてくれ」
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
昨日はあの雨で一日発見めっからずにすんだだけのことよ。
すると、グリーンランドの西海岸をみるデヴィス海峡にかかった時、「発見ディスカヴァリー」号の全員がすくみ上るようなことが起った。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
近寄り見れば果せるかな、下枝はここにぞ発見みだされたる。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
普通、そういう性質の発見みっけものは、力は多く外へ向って揮うものです。だが悲しいことに私は、それを外に揮えない人間です。やはり、少女のときの性質そのまゝに、内へ内へとそれを揮います。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
い物が発見めつかつた。これだけでも結構だ。」
「その筈です。今私がいったことはごく最近に発見わかったので、明日にならないと、世間へは知れないんです」
発見アナグノオリスの種類に於て、最も屡々用ひられるものはかたちに依る発見である。この象のうちのあるものは先天的である。
卓上演説 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「瓶から出た手記」では、「発見デスカヴァリー」という象徴の船に乗り、ニュウ・オランダ(濠洲の古名)の海岸に沿って、いかなる航海者が来たよりもずっと南へ下って行く。
南極記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)