発見みいだ)” の例文
旧字:發見
しまひには、対手が何にも自分の話を聞いて居ないのだといふことを発見みいだした。しばらく丑松は茫然ぼんやりとして、穴の開くほど奥様の顔を熟視みまもつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
午前ひる少しく前のほど、用人の死骸を発見みいだしたる者ありて、上を下へとかへせしが、主人は少しも騒ぐ色なく、「手討てうちにしたり」とばかりにて、手続てつゞきを経てこと果てぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あてなしに大きく言った、が、いやな事はちっともない。どうして発見みいだしたかを怪しまれて、湾の口を横ぎって、穉児おさなごに船をがせつつ、自分が語ったは、まずそのとおり
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宗吉は、愕然がくぜんとするまで、再び、似た人の面影をその女に発見みいだしたのである。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見る見る百人長は色激して、砕けよとばかり仕込杖を握り詰めしが、思うこと乱麻らんま胸をきて、反駁はんばくいとぐち発見みいだし得ず、小鼻と、ひげのみ動かして、しらけ返りて見えたりける。時に一にんの軍夫あり
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見る見る百人長は色げきして、くだけよとばかり仕込杖を握り詰めしが、思ふこと乱麻らんま胸をきて、反駁はんばくいとぐち発見みいだし得ず、小鼻と、ひげのみ動かして、しらけ返りて見えたりける。時に一人の軍夫あり
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
発見みいだせますまい、決して帰らない、戻りますまい。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)