“反駁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんばく97.1%
はんぱく2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぷろふいる誌の「探偵小説講話」もしくは甲賀三郎氏の御話に対する批難でも反駁はんばくでも何でもないつもりで書いたものだからである。
甲賀三郎氏に答う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「——でござりましょうか」と外記はくびをふるわした、そうではない、と、反駁はんばくする気持が語気に出て、力を入れて云うのであった
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
反駁はんぱくをする日には、はなしが段々込み入るばかりで、此方こちらの思ふ所は決して、梅子の耳へ通らないと考へた。けれども向ふの云ひぶんうけがふ気は丸でなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
文子は綱宗が高尾を身受して舟に載せて出て、三股みつまたで斬つたと云ふ俗説を反駁はんぱくするつもりで、高尾が仙台へ連れて行かれて、子孫を彼地かのちに残したと書いたのだが、それは誤を以て誤に代へたのである。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)