“話”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はなし54.5%
はな40.0%
ばなし3.3%
かた0.3%
ぱなし0.3%
0.3%
0.1%
はは0.1%
ばな0.1%
もう0.1%
(他:5)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで井戸掘いどほりの新五郎しんごろうさんは、油菓子あぶらがしをかじりながら、つまらぬはなしおおきなこえでしていました。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
唯今たゞいまはなしをする、……わたし出會であひましたのは、うもにはつくつた大池おほいけつたらしい。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そらおよいでやまみねのぼるとかいうような不思議ふしぎはなしむねうちおもしました。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうかといって、人々ひとびとが、おじいさん、おじいさんとはなしかけてこようものなら、それは、むずかしいかおをしてうるさがりました。
ものぐさじじいの来世 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、そのひとたちのはなしていることは、すこしもわからなかったが、わたしがゆくと、みんなは、わたしに、さけをすすめた。
大きなかに (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりはなごえみみはいったとみえて、おとうさんも、おかあさんも、二かいがってこられました。
火事 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしこんな高山絶頂の野営中に地震に出逢うとは、一生に再び有る事やら無い事やら、これも後日一つばなしの記念となるであろう。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
つひ大事だいじらせたとはのちにぞ思合おもひあはされたのです、今だにひとばなしのこつてるのは、此際このさいの事です
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その時、私は蔵の二階から、ひそひそばなしの声を、それも男女二人の話声はなしごえを、洩れ聞いたのでございました。
人でなしの恋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私はこれを「いつまさに共に西牕の燭をりて、かへつて巴山夜雨の時をかたるべき」と読む。
閑人詩話 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
卻話巴山夜雨時 却つて巴山夜雨の時をかたるべきか。
閑人詩話 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
門並に延寿のかたるやかましさ (主水)
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
「こんな馬鹿っぱなしはこれっくれえでたくさんだ。潮がもうずいぶんさして来たぜ。さあ、ホーキンズ船長、己の指図する通りにやるんだ。そうすりゃ船はすぐに走り出して片附いちまおうぜ。」
又「へえ……まことにながぱなしを致しまして」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「於是披哀公之席。持太王之杖。執舜所作之椀。行丐於市曰。那箇衣食父母。有太公九府銭。乞我一文。」これが謝在杭しやさいかうえんし成した一であるらしい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
想ふに謝氏の演し成す所のが僅に十数行であるから、蒙斎筆談の文は二三行に過ぎぬであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
我心は清淨無垢むくにして、譬へば姉と弟との心を談じ情をするが如くなりしなり。
わたしことどもしたと、
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
あいちやんは別段べつだんれをりたくはなかつてのですが、ドードてうあだかもだれかゞなにははすだらうとおもつてよどみましたが、ほかだれなんともはうとするものがなかつたので。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
奧樣おくさま苦笑にがわらひして可憐かわいさうに失敗しくじりむかばなしをさぐしたのかとおつしやれば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
……ついては、新蕎麦の御祝儀に、じいが貴女に御伽おとぎもうす。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これから皆で、一時間ずつ交替で、なにかこう体験というか、実話というか、かく睡気ねむけます効目ききめのある話——それもなるたけ、あまり誰にも知られていないというやつを、此の場かぎりという条件で
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのコント——(もしくは金額コント)——に皆大笑いをしたが、だれも驚く者はなかった。
この鱗の堅さは、斧で叩き切ろうとしたら、刃先から火が出たというストーリイが、一般に信ぜられているくらいである。
異魚 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ハナシ編輯長ヘンシュウチョウ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
簡野道明本には、これを「いつか当に共に西牕の燭を剪りて、却つて巴山夜雨をする時なるべき」と読ませ、「坊本に巴山夜雨の時を話すと訓読するは非なり。何時の二字を分けて、転結二句の上と下とへ置いたのである。」と註してあるが、私は之に従ふことを欲しない。
閑人詩話 (新字旧仮名) / 河上肇(著)