“澱”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
よど81.4%
おど7.3%
おり3.4%
よどみ2.8%
をど2.8%
ヨド1.1%
とろ0.6%
にご0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“澱”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > プロヴァンス文学100.0%
文学 > 英米文学 > 詩85.7%
文学 > イタリア文学 > 詩50.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
どうかすると共倒れにでも倒れそうな気のするほどよどんだ家の空気の中から、何かしら生れて来るもののあるのを楽みにした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
するうちに、よどんだようなあおい水のまわりに映るの影が見え出して、木立ちのなかには夕暮れの色が漂った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
退屈な日が、幾日も幾日も続いた。じっと部屋に坐っていると、お今は時々おどんだ頭脳あたまが狂いそうに感ぜられた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
外の波濤は穂がしら白く、内のとろみは乳黄で、またやや光った銅色で、閑かなようでもどうにもならないおどみがある。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
心のおり——それが消そうとすればするほど、却って一杯にひろがってきてしまうのをどうすることもできなかったのだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
考へて見ると今日は、壓迫と刺戟とを交互に受けた。家へ歸つたら疲れてぼんやりした。けれどもその底にひそやかな幸福があつた。そして興奮がおりのやうに殘つてゐた。
受験生の手記 (旧字旧仮名) / 久米正雄(著)
崖の下の海の深淵や、大河・谿谷のよどみのあたり、また多くは滝壺の辺などに、おさの音が聞える。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
されど彼またまこと青鷹もろがへりなりければ、劣らず爪をこなたにうちこみ、二ながら煮ゆるよどみ眞中まなかに落ちたり 一三九—一四一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
つちふらす黄沙わうさたひらただならず日はあけをどみ蒙古犬吼ゆ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
月のごと白き夕日やつちふらしをどむ眞西のあけのしづけさ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ナガレ、ヨドミテフチイカリテハ沸々フツフツカカリテハタキハテハ、ミナイツ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
漣の滋賀の大曲オホワダヨドむとも、昔の人にマタも遭はめやも(同)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
鰻を生けた魚籠うけのにほひもとろむ。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
冴えた水色とすこしにごった焔のような紅色とが横だんだらに空じゅうひろがっている。
情景(秋) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)