“肉体”のいろいろな読み方と例文
旧字:肉體
読み方割合
からだ64.9%
にくたい18.9%
にく5.4%
ボディ2.7%
おからだ2.7%
カイセイ2.7%
ニクタイ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妻は可愛かわいくってかわいくってたまらないのである。しかるにその可愛い妻の肉体からだはみすみす浅ましくも強盗のために汚されてしまった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
もっともこれは地上ちじょうははいて申上もうしあげることで、肉体にくたいててしまってからのはは霊魂たましいとは、むろん自由自在じゆうじざいつうじたのでございます。
精神こころ肉体にくも他人ではなかった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
されば肉体ボディ知能マインド霊魂スピリット、これら三のものの自然的発達をば維持して行くがため、言い換うれば人々の天分に応じてこれら三のものをばのびるところまでのびさして行くがため
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
私のこのただれ腐った指が、あの美鳥さんの清浄無垢の肉体おからだにチョットでも触れるような事があってはならぬということを深く深く思い知りましたので、そうした私の心持を
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
だがおれたちのように肉体カイセイをもってこの世界に来た者は、他の人々(死者)といっしょに暮らすわけにはいかないから、こうして別居しているが、ふたたび人間界へ戻れないから
ナガレ、ヨドミテフチイカリテハ沸々フツフツカカリテハタキハテハ、ミナイツコントンノウミデアル。肉体ニクタイ死亡シボウデアル。キミノ仕事シゴトノコルヤ、ワレノ仕事シゴトノコルヤ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)