“おからだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御身体42.9%
御躰14.3%
法体14.3%
肉体14.3%
遺骸14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女は蒲団ふとんすべり下りた。そうして、「どうぞ御身体おからだ御大切ごたいせつに」と云って帰って行った。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
みがきてにはかげも心地こゝちよげなるを籠居たれこめてのみ居給ゐたまふは御躰おからだにもどくなるものをとお八重やへさま/″\にいざなひてほとりちかき景色けしき田面たのもいほわびたるもまた
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
有髪の法体おからだとも思えぬ案外の元気で、半白の鬢にも血色の良い顔にも何んとなく返り咲く若い血潮が漲って居ります。
私のこのただれ腐った指が、あの美鳥さんの清浄無垢の肉体おからだにチョットでも触れるような事があってはならぬということを深く深く思い知りましたので、そうした私の心持を
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其れからみんなして遺骸おからだを、御宅へかついでめえりましたが、——御大病の御新造様ごしんぞさま態々わざ/\玄関まで御出掛けなされて、御丁寧な御挨拶ごあいさつ、すると旦那
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)