“蒲団”のいろいろな読み方と例文
旧字:蒲團
読み方割合
ふとん94.1%
ぶとん4.4%
クション0.5%
マット0.5%
マトレス0.2%
マトラ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時は夢にこの天文台に登りかけてどうしても登れず、もがいて泣き、母に起こされ蒲団の上にすわってまだ泣いた事さえあった。
花物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
また或る人たちが下司な河岸遊びをしたり、或る人が蒲団の上で新聞小説を書いて得意になって相方の女に読んで聞かせたり
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
二階の縁側に置いてある籐椅子には、燃ゆるやうな蒲団が敷いてあつて、此家の主人公が、美しい夫人であることを、示してゐるやうだ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
硝子木葉微塵となり、どこか、蒲団のしたからキナ臭い匂いが立ちのぼってきます。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そして枕や蒲団なぞの香気が抜ける時は、奴隷に命じて詰め替えさせていた、贅沢品の一種であったろうと史家は見ているのであります。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
それ故私は旅館の寝床の毛布を引捲る時にはいつも嫌悪の情に身をわす。ここで昨夜は誰れが何をした。どんな不潔な忌わしい奴がこの蒲団の上に寝たであろう。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)