“河岸”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かし75.7%
がし18.4%
かわぎし4.4%
かはぎし0.7%
かがん0.4%
かはきし0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“河岸”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.4%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「聞けば聞くほど、いやになる。あすからもう、河岸かしをかえましょうよ。いい潮時ですよ。他にどこか、巣を捜しましょう。」
眉山 (新字新仮名) / 太宰治(著)
仏蘭西の国道に添うてけてある石橋、騾馬らばに引かせて河岸かしの並木の間を通る小さな荷馬車なぞが眼の下に見える。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
柳橋の裏河岸がしの、橋のたもとから一、二軒目に表二階に手摺てすりのある、下にちょいと垣を結うたいきな妾宅があった。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
私は黙って聞いていながら、それはたぶん平二郎が妻子を伴れて、蒸気河岸がしへ逃げだしたというあの晩のことだなと思った。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ところがこの河岸かわぎしむれの中にビンズマティーとう一人のいやしい職業しょくぎょうの女がおりました。
手紙 二 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そして、その足すらも、大地につかぬように、暗い河岸かわぎしを、あてもなくひょろひょろと、彷徨さまよい出した。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
君も見給ひし所ながら蘆の青やかに美くしくひたる河岸かはぎしに、さまで高からぬ灯火の柱の立てるなど、余りに人気ひとげ近きがばかりの世界のせきとも思はれがたさふらふよ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この風やこの雨には一種特別の底深そこぶかい力が含まれてて、寺の樹木じゆもくや、河岸かはぎしあしの葉や、場末ばすゑにつゞく貧しい家の板屋根いたやねに、春や夏には決して聞かれない音響おんきやうを伝へる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
その川はツァーランという村の下を廻って南の雪峰の方に流れ去りその河岸かがんの遙か上に村があるのですが、その村のある一部に小高い山がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
かかる窓ありとも知らず、昨日きのふまでぎし河岸かはきし
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)