“黄昏”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たそがれ76.7%
たそが16.7%
ゆうぐれ2.6%
こうこん1.6%
タソガレ0.7%
くわうこん0.5%
くゎうこん0.2%
たぞがれ0.2%
ひくれ0.2%
ゆうがた0.2%
(他:1)0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“黄昏”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.5%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.3%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
頭をめぐらせば、低い山脈が静かに黄昏たそがれの色を吸収しているし、遠くの山の頂は日の光に射られてキラキラと輝いている。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
中将は自身の居間のほうで念の入った化粧をしてから黄昏たそがれ時も過ぎて、待つほうで気のもまれる時刻に内大臣家へ行った。
源氏物語:33 藤のうら葉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そうして、櫓下やぐらしたのお半殺しが、江戸の町に喧伝けんでんされて、まだ噂も消えない四日目の黄昏たそがれ頃である。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まどもやゝ黄昏たそがれて、村里むらざとかきかるくぱら/\とくれなゐはやしまぎれて
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
某日あるひ黄昏ゆうぐれ隣村から帰っていた村の女の一人は、眼も鼻もない怪人のことが気になるのでこわごわ歩いていると、前を一人の女が往っている。
(新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
黄昏ゆうぐれの邸内には燭火ともしびの光が二処ふたところからちらちらとれていた。
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼はいよいよ死の旦夕たんせきに迫りたるを知り、十月二十五日より『留魂録』一巻を作り、二十六日黄昏こうこんに至って稿をう。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
矯首はじめて見る故園の家黄昏こうこんる白髪の人弟を抱き我をまつはるまたはる
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
暫らくおだやんで居た嵐が、又山に廻つたらしい。だが、寺は物音もない黄昏タソガレだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
暫らくおだやんで居た嵐が、又山に𢌞つたらしい。だが、寺は物音もない黄昏タソガレだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其日は、古日記などを繙いて色々と故人の上を忍びながら、黯然あんぜんとして黄昏くわうこんに及んだ。
そして薄明が降り、黄昏くわうこんがこめ、それから夜が来ました。
まなづるとダァリヤ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
矯首はじめて見る故園の家黄昏くゎうこん戸にる白髪の人弟を抱き我をまつ春又春
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
村人の永住の地を去らんとする者とかりそめに入りこみたる旅人とまたかの悠々ゆうゆうたる霊山とを黄昏たぞがれおもむろに来たりて包容し尽したり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
勘次かんじ荷車にぐるまりて黄昏ひくれまでに二くるまいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
黄昏ゆうがたに、私は水汲をして手桶を提げながら門のところまで参りますと、四十恰好かっこうの女が格子前こうしさきに立っておりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
北方の五月は黄昏トワイライトがながい。
わが五月 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)